映画「めぐみへの誓い」上映&トークライブを開催するにあたり
2022.02.08
私が産経新聞社正論調査室に勤務していた頃、正論シネマサロンで「舞台版『めぐみへの誓い』上映会&トークライブ」を開催したことがあった。今から5年も前のことである。
その年は、横田めぐみさんが拉致されて40年という年で、拉致被害者が帰国してから15年弱もの年月が経過していた。逆を言えば、拉致被害者が帰国してから15年もの月日が経とうとしているのに、その後、誰一人も拉致被害者が帰国していないという事実があった。
拉致被害者が帰国してから15年弱、そして、横田めぐみさんが拉致されてから40年も経とうとしているのに、何一つ事態は進展していない。そんな危機感もあって、第9回正論シネマサロンで取り上げたのである。
それから約5年。政権が変わり、事態は進展するのかと思いきや、環境はますます悪くなる一方ではないかと思っている。なぜなら、中国に対する忖度、韓国へ配慮したかのような佐渡金山の世界遺産登録に対する決断の遅さなど、岸田政権の外交の迷走ぶりに疑問があるのと同時に、今年の参議院選挙までは何一つ、物事が動きそうもないとの声が漏れ聞こえるからである。
昭和52年11月に横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから今年で45年にもなろうとしている。地村保志さん夫妻・蓮池薫さん夫妻・曽我ひとみさんの5人の拉致被害者が帰国したのは平成14年で、20年弱の年月が経過している中、政府は拉致問題を「最優先課題」としながら、その後、ひとりの帰国も実現できていないこの現状は、「やるやる詐欺」ではないのか。
今朝まで元気で学校に向かって行った我が子が、突然、消息不明となり、家に帰ってこない状態を想像してみてほしい。その家族は本当に平和状態だと言えるだろうか。戦争がない状態だけが平和なのか。他国に連れ去られた拉致被害者を救えないでどうして平和だと言えるのか。そして、国民はこの問題を我がことのように捉えているのだろうか。すでに、この拉致事件を知らない世代も多く、風化していく恐れもあるのが現状にも関わらず。
政府を動かすには我々国民の一人一人が、声を上げていかなければならない。そう感じて、今回、2月23日に「映画『めぐみへの誓い』上映&トークライブ」を開催する。
先月の産経新聞での連載「めぐみへの手紙」を読んで、胸が詰まった。横田滋さんが、そして、拉致被害者家族会の2代目代表を14年務めた飯塚繁雄さんが83歳で亡くなったことを嘆き悲しんでいた。それと同時に、家族会代表を、横田めぐみさんの弟・拓也さんが引き継ぎ、そして、双子の哲也さん、耕一郎さんが救出運動の中心になってしまった現実に目を向け、私たち親世代の家族が自らの世代で拉致事件に決着をつける覚悟であったにも関わらず、それが果たされず、問題が次世代の禍根となりつつある現実が悔しくてならないと思うのです。
「改めて日本国、そして北朝鮮に問います。私たちはあとどれだけ、この地獄の業火に耐えなければならないのでしょうか。非道な国家犯罪で連れ去った子供たちを故郷へ戻す。過ちをすぐに正し、人の道に立ち返っていただきたいのです」と思いを吐き出し、「北朝鮮は今年もミサイルを発射し、軍備強化の道をひた走っているように見えます。でも、日本の国会では拉致、北朝鮮の問題が真剣に論じられているようには感じられません。国民の命、幸福を守れなければ『国家の恥』です。解決をみない長い年月、私たちは12人の総理大臣と面会し、何度も同じことをお伝えしてきました。被害者も家族も残された時間が少ないことは明らかです。政府の、内閣の『最重要課題』であるならば、局面を打開する具体的な行動を切望します。国民の皆さま。拉致被害者を自らと思い、声をあげてください。被害者に祖国の土を踏ませるのは政治の力ですが、政治家の『気概』を後押しするのは世論にほかなりません」と思いを赤裸々に語っている。
その思いに応えたい。そう思い、私は2月23日のイベントのリアル開催にこだわっている。
映画「めぐみへの誓い」の監督を務めた野伏翔監督は、13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを中心に、拉致被害者とその家族の苦悩と闘いを描いた本映画を通じ、この問題に長い間、取り組み、向かい合ってこられた。そんな、野伏翔監督の思いや、横田めぐみさん役の菜月さん、横田早紀江さん役の石村とも子さんらが上映後に行うトークライブ「日本よ、誓いを果たす国になれ!―めぐみへの誓い―」を通じて話す、拉致の残酷さと実態を感じて欲しい。そして、このイベントが拉致問題解決に向けて、国民の意識が高まり、我がこととして捉えるきっかけとなり、併せて拉致被害者救出の一助になればという思いで企画したのである。司会進行にはやはり長年、この拉致事件に携わってきたジャーナリストの葛城奈海さんにつとめていただく。
多くの方々に、ぜひ、足を運んでいただきたいので、以下、お知らせしたい。
【日 時】 令和4年2月23日(水・祝)
11時 受付開始・開場、12時 開会、15時30分 閉会予定
第一部 映画「めぐみへの誓い」上映(102分)
第二部 トークライブ「日本よ、誓いを果たす国になれ!―めぐみへの誓い―」(約90分)※アーカイブ配信(予定)
【登壇者】 野伏翔氏(映画監督・劇団夜想会主宰)、菜月氏(女優)、石村とも子氏(女優)
【ファシリテーター】 葛城奈海氏(ジャーナリスト・俳優)
【会 場】 銀座ブロッサム(中央区銀座2-15-6)
東京メトロ有楽町線「新富町駅」1番出口徒歩1分
東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「東銀座駅」5番出口徒歩6分
【入場料】 3,000円(税込)※事前振り込み
【申込み方法】下記、いずれかの方法でお申し込みください
(定員900名に達し次第、締め切り<先着順>)
①右記URLの専用申込フォーム⇒ http://d.quel.jp/5670679
②FAX ⇒ 042-519-7101
③はがき ⇒ 〒196-0022 昭島市中神町1140-28 浜名住宅2F 寺子屋「玉川未来塾」玉川博一宛
※②、③の場合、「めぐみへの誓いイベント」と明記の上、郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・チケット希望枚数をご記入の上、お送りください。
※申し込み後、約1週間程度でお送りします「入場予約券」に、入場料の振込方法など記載しておりますので、御確認の上、事前にお振り込みをお願いいたします。当日は、受付にて入場予約券をご提示ください。
【主催・問い合わせ】寺子屋「玉川未来塾」
〒196-0022 昭島市中神町1140-28 浜名住宅2F
TEL&FAX 042-519-7101/ E-mail tamagawamiraijuku@gmail.com
※当日は「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」のもと、運営してまいります。
※記載していただいた個人情報は、入場予約券などのチケット、および主催するほかのイベントの案内などの郵送以外には使用しません。取得した個人情報は管理責任者を定め、紛失や漏洩などが発生しないよう積極的な安全対策を実施いたします。
※トークライブのみ、後日アーカイブ配信(有料)を予定しています。詳細は、後日、このホームページにてご案内いたします。
開催まで、あと2週間。皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。
その年は、横田めぐみさんが拉致されて40年という年で、拉致被害者が帰国してから15年弱もの年月が経過していた。逆を言えば、拉致被害者が帰国してから15年もの月日が経とうとしているのに、その後、誰一人も拉致被害者が帰国していないという事実があった。
拉致被害者が帰国してから15年弱、そして、横田めぐみさんが拉致されてから40年も経とうとしているのに、何一つ事態は進展していない。そんな危機感もあって、第9回正論シネマサロンで取り上げたのである。
それから約5年。政権が変わり、事態は進展するのかと思いきや、環境はますます悪くなる一方ではないかと思っている。なぜなら、中国に対する忖度、韓国へ配慮したかのような佐渡金山の世界遺産登録に対する決断の遅さなど、岸田政権の外交の迷走ぶりに疑問があるのと同時に、今年の参議院選挙までは何一つ、物事が動きそうもないとの声が漏れ聞こえるからである。
昭和52年11月に横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから今年で45年にもなろうとしている。地村保志さん夫妻・蓮池薫さん夫妻・曽我ひとみさんの5人の拉致被害者が帰国したのは平成14年で、20年弱の年月が経過している中、政府は拉致問題を「最優先課題」としながら、その後、ひとりの帰国も実現できていないこの現状は、「やるやる詐欺」ではないのか。
今朝まで元気で学校に向かって行った我が子が、突然、消息不明となり、家に帰ってこない状態を想像してみてほしい。その家族は本当に平和状態だと言えるだろうか。戦争がない状態だけが平和なのか。他国に連れ去られた拉致被害者を救えないでどうして平和だと言えるのか。そして、国民はこの問題を我がことのように捉えているのだろうか。すでに、この拉致事件を知らない世代も多く、風化していく恐れもあるのが現状にも関わらず。
政府を動かすには我々国民の一人一人が、声を上げていかなければならない。そう感じて、今回、2月23日に「映画『めぐみへの誓い』上映&トークライブ」を開催する。
先月の産経新聞での連載「めぐみへの手紙」を読んで、胸が詰まった。横田滋さんが、そして、拉致被害者家族会の2代目代表を14年務めた飯塚繁雄さんが83歳で亡くなったことを嘆き悲しんでいた。それと同時に、家族会代表を、横田めぐみさんの弟・拓也さんが引き継ぎ、そして、双子の哲也さん、耕一郎さんが救出運動の中心になってしまった現実に目を向け、私たち親世代の家族が自らの世代で拉致事件に決着をつける覚悟であったにも関わらず、それが果たされず、問題が次世代の禍根となりつつある現実が悔しくてならないと思うのです。
「改めて日本国、そして北朝鮮に問います。私たちはあとどれだけ、この地獄の業火に耐えなければならないのでしょうか。非道な国家犯罪で連れ去った子供たちを故郷へ戻す。過ちをすぐに正し、人の道に立ち返っていただきたいのです」と思いを吐き出し、「北朝鮮は今年もミサイルを発射し、軍備強化の道をひた走っているように見えます。でも、日本の国会では拉致、北朝鮮の問題が真剣に論じられているようには感じられません。国民の命、幸福を守れなければ『国家の恥』です。解決をみない長い年月、私たちは12人の総理大臣と面会し、何度も同じことをお伝えしてきました。被害者も家族も残された時間が少ないことは明らかです。政府の、内閣の『最重要課題』であるならば、局面を打開する具体的な行動を切望します。国民の皆さま。拉致被害者を自らと思い、声をあげてください。被害者に祖国の土を踏ませるのは政治の力ですが、政治家の『気概』を後押しするのは世論にほかなりません」と思いを赤裸々に語っている。
その思いに応えたい。そう思い、私は2月23日のイベントのリアル開催にこだわっている。
映画「めぐみへの誓い」の監督を務めた野伏翔監督は、13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを中心に、拉致被害者とその家族の苦悩と闘いを描いた本映画を通じ、この問題に長い間、取り組み、向かい合ってこられた。そんな、野伏翔監督の思いや、横田めぐみさん役の菜月さん、横田早紀江さん役の石村とも子さんらが上映後に行うトークライブ「日本よ、誓いを果たす国になれ!―めぐみへの誓い―」を通じて話す、拉致の残酷さと実態を感じて欲しい。そして、このイベントが拉致問題解決に向けて、国民の意識が高まり、我がこととして捉えるきっかけとなり、併せて拉致被害者救出の一助になればという思いで企画したのである。司会進行にはやはり長年、この拉致事件に携わってきたジャーナリストの葛城奈海さんにつとめていただく。
多くの方々に、ぜひ、足を運んでいただきたいので、以下、お知らせしたい。
【日 時】 令和4年2月23日(水・祝)
11時 受付開始・開場、12時 開会、15時30分 閉会予定
第一部 映画「めぐみへの誓い」上映(102分)
第二部 トークライブ「日本よ、誓いを果たす国になれ!―めぐみへの誓い―」(約90分)※アーカイブ配信(予定)
【登壇者】 野伏翔氏(映画監督・劇団夜想会主宰)、菜月氏(女優)、石村とも子氏(女優)
【ファシリテーター】 葛城奈海氏(ジャーナリスト・俳優)
【会 場】 銀座ブロッサム(中央区銀座2-15-6)
東京メトロ有楽町線「新富町駅」1番出口徒歩1分
東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「東銀座駅」5番出口徒歩6分
【入場料】 3,000円(税込)※事前振り込み
【申込み方法】下記、いずれかの方法でお申し込みください
(定員900名に達し次第、締め切り<先着順>)
①右記URLの専用申込フォーム⇒ http://d.quel.jp/5670679
②FAX ⇒ 042-519-7101
③はがき ⇒ 〒196-0022 昭島市中神町1140-28 浜名住宅2F 寺子屋「玉川未来塾」玉川博一宛
※②、③の場合、「めぐみへの誓いイベント」と明記の上、郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・チケット希望枚数をご記入の上、お送りください。
※申し込み後、約1週間程度でお送りします「入場予約券」に、入場料の振込方法など記載しておりますので、御確認の上、事前にお振り込みをお願いいたします。当日は、受付にて入場予約券をご提示ください。
【主催・問い合わせ】寺子屋「玉川未来塾」
〒196-0022 昭島市中神町1140-28 浜名住宅2F
TEL&FAX 042-519-7101/ E-mail tamagawamiraijuku@gmail.com
※当日は「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」のもと、運営してまいります。
※記載していただいた個人情報は、入場予約券などのチケット、および主催するほかのイベントの案内などの郵送以外には使用しません。取得した個人情報は管理責任者を定め、紛失や漏洩などが発生しないよう積極的な安全対策を実施いたします。
※トークライブのみ、後日アーカイブ配信(有料)を予定しています。詳細は、後日、このホームページにてご案内いたします。
開催まで、あと2週間。皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。