日本人として自覚と誇りを持て!
2023.09.30
去る9月24日(日)、靖國神社靖國会館「偕行の間」にて、「次代への伝承〜英霊は我々に何を託したのか〜」トークライブイベントを開催し、約70人の方々にご来場いただいた。ご来場いただいた皆様には、心から感謝申し上げたい。
また、ご多忙中の中、ご登壇いただいた柿崎ゆうじ監督、伊藤つかささん、そしてファシリテーターを務めていただいた葛城奈海さん、誠にありがとうございました。
そして、お手伝いに来てくれた若いスタッフの皆さん、お忙しいのにも関わらずご協力をいただき、ありがとうございました。
さらには、企画から当日まで、靖國神社職員の皆様には本当にお世話になりました。心から御礼を申し上げます。
当日は秋らしい澄んだ、そして、厳かで清々しい空気の中、来場者皆様と一緒に本殿にて昇殿参拝をさせていただき、英霊に感謝の誠を捧げさせていただいた。
その後のトークライブでは「次代への伝承〜英霊は我々に何を託したのか〜」をテーマに舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じた伊藤つかささん、葛城奈海さんの見事な司会進行で貴重なお話を伺うことが出来て、本当に有り難い限りである。
その際に、次代を担う若者たちへメッセージをいただいたのだが、柿崎監督の以下の言葉にとても印象深く心に刻まれた。
「日本人として自覚と誇りを持て!」。
日本人にはいくらでも乗り越えられる潜在能力がある。そういう人がいれば、日本はきっと良い国になるとのメッセージであった。
また、来場者からの声をアンケートにて記載いただき、その一部を抜粋し、以下、ご紹介したい。
・様々な事象が日々起きているので、年に1回このようなイベントで伝え続けていくのは良いと思います。(神奈川県在住50代男性)
・歴史戦とも称される主に中韓からの執拗な非難への対応など個人、国家共にどのような考え方、態度が重要かについて、今後のイベントに期待したい。(神奈川県在住70代男性)
・次代へしっかりと正しい歴史を伝承したいと考えますが、ゆくゆくは学校教育での正しい歴史教育がなされることを心から願います。(埼玉県在住50代男性)
・今回は柿崎監督に加えて、演者である伊藤さんのお話が聞けて非常に良かったです。どのような気持ちの準備を経て監督・演者が舞台を作り上げてきたのかよくわかった。来年開催の舞台・帰って来た蛍の舞台裏のお話などを聞ける機会があると、ありがたいです。(神奈川県在住40代男性)
・今回、初めて参加しました。大変素晴らしく共感を得るプログラムでした。柿崎さんがお話しされていた様に『当たり前のことが、当たり前のように』行われる世の中でありたいと思うのは、まさに“当たり前”なのですが、そこに何か横槍が入る昨今であるが故にトークライブをお聞きして清々しい思いでした。同時に、私たちの今の世の中が、多くの犠牲の上に成り立っていることを理解することが必要だとあらためて感じております。話は飛躍するかもしれませんが、選挙において国政選挙でも地方統一選挙でも毎回話題になる投票率の低さについていつも考えることがあります。私たちに男女の別なく与えられた普通選挙権も英霊の方々の犠牲と引き換えに与えられたものであり、そう考えるとその権利の行使を行わないのは英霊への冒瀆ではないでしょうか。大東亜戦争末期の特攻も、私は崇高な自己犠牲という見方が当たり前なのではと考えるのですが、これも難しい問題ですね。でも、海外の映画を観ても、己の命と引き換えに大切な人を守るというシーンはいくらでもあります。古くは「誰が為に鐘は鳴る」も、SFの「アルマゲドン」も「インディペンデンス・デイ」にもそうしたシーンはあります。海外の方から特攻に共感が寄せられるのも、自己犠牲を崇高なものとする共通の価値観があるということでしょう。私は、特攻作戦を立案した軍部の無謀さと、その担い手となった若者とは区別すべきだと思っています(軍部の無謀さの裏側にある当時の窮鼠の状況も客観的に見る必要はあるのでしょうが)。すっかり感想が長くなりました。素晴らしいトークライブの企画をありがとうございました。来年の『帰ってきた来た蛍」を楽しみにしております。
追伸 靖国神社内のパール博士の顕彰碑があるのを知り、感激いたしました。老若男女、幅広い方々が参加されていることを知りました。講演の後、何人かのグループで感想などを少しおしゃべりできる時間があったりするとよいのはと思いました。(栃木県在住60代男性)
・このイベントでなければ聞くことや知ることがないような話をたくさん知ることができた。(千葉県在住10代男性)
・いろいろと考えることがありました。今回もありがとうございました。(千葉県在住40代女性)
・しっかりと考えられていて分かりやすく解説されてました。(東京都在住50代男性)
・葛城奈海さんのファシリテーターとしての質問のフレーズがとても痛切であったので、この講演会の大きな流れがまとまっていて良かった。ファシリテーターとして、相当準備して、役割を務められたと尊敬します。(神奈川県在住70代男性)
・大変良かったです。柿崎ゆうじ監督のお話、すばらしい。葛城奈海さんの朗読、感動しました。葛城さんのお話、素晴らしい。伊藤つかささんの舞台、楽しみです。玉川先生、ありがとうございました。(東京都在住60代男性)
・こういうイベントは、日本全国の小中高校で、子供たちに教えなければ駄目です。(千葉県在住80代男性)
・資料の中にあった「終戦の詔書」の現代語訳を読んで、昭和天皇が我国臣民に対しての想いが、どのような想いであったのかを知ることが出来ました。迫の大戦は敗戦ではなく、終戦なのですね。天皇は日本民族のことだけでなく、人類の未来をも思い描いていたのです。誠にすばらしい天皇を持った我が臣民は、幸せな民族であると実感致しました。我々はこの天皇様(法灯)を守り続けていかなければなりません。今回のテーマ「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブは素晴らしいテーマだなと思いました。この大きなテーマを靖國神社内の会場で催行できたこと、柿崎ゆうじ監督、伊藤つかさ氏、葛城奈海氏、によるトークライブも心熱いものとなったと思います。柿崎氏の熱い熱い想いが伝わってきました。葛城氏のご遺書朗読はまるで英霊達の魂が入ったような朗読には、涙を禁じえませんでした。英霊の皆様も喜んでいらっしゃると思います。感謝です。最後に、主催者である寺子屋「玉川未来塾」に感謝です。(神奈川県在住70代男性)
心温まる、お言葉、本当に心から感謝である。これだから、イベント開催は止められないのである。
今年のイベントも9月24日(日)で最後。
今年は3回のイベントを全て靖国神社で開催させていただいた。それには意味があった。
平気で人を殺める若者の犯罪が増えている昨今、または罪を犯しているにも関わらず、平気で逃走する若者。その若者の親世代がちょうど我々の世代となり、我々世代にも責任があるのではないかと。その現代社会に憂う今日において、人を思う気持ちが足りなくなったように感じていて仕方がなかった。
それに対し、あの戦争時、生きたくても生きられなかった時代があった。公のために尽くし、家族のため、愛する恋人のために、戦ってくださったその先人たちの思いを感じて貰いたいと。
その思いを靖国神社で開催することで、ご来場いただいた皆様を、それをどう感じてくださったのかと思う次第である。1つでも心の中に残るものがありましたらこんなに嬉しいことはない。
来年は特攻作戦が開始されて80年。その年に相応しいイベントをまた企画してお届けしたいと思っている。
今年も私が企画するイベントにご参加いただきました皆様には心から感謝申し上げます。また、来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、今年度最後のイベントが、私世代のアイドルであった伊藤つかささんとお仕事をご一緒できて最高に幸せであった。感謝です。
また、ご多忙中の中、ご登壇いただいた柿崎ゆうじ監督、伊藤つかささん、そしてファシリテーターを務めていただいた葛城奈海さん、誠にありがとうございました。
そして、お手伝いに来てくれた若いスタッフの皆さん、お忙しいのにも関わらずご協力をいただき、ありがとうございました。
さらには、企画から当日まで、靖國神社職員の皆様には本当にお世話になりました。心から御礼を申し上げます。
当日は秋らしい澄んだ、そして、厳かで清々しい空気の中、来場者皆様と一緒に本殿にて昇殿参拝をさせていただき、英霊に感謝の誠を捧げさせていただいた。
その後のトークライブでは「次代への伝承〜英霊は我々に何を託したのか〜」をテーマに舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じた伊藤つかささん、葛城奈海さんの見事な司会進行で貴重なお話を伺うことが出来て、本当に有り難い限りである。
その際に、次代を担う若者たちへメッセージをいただいたのだが、柿崎監督の以下の言葉にとても印象深く心に刻まれた。
「日本人として自覚と誇りを持て!」。
日本人にはいくらでも乗り越えられる潜在能力がある。そういう人がいれば、日本はきっと良い国になるとのメッセージであった。
また、来場者からの声をアンケートにて記載いただき、その一部を抜粋し、以下、ご紹介したい。
・様々な事象が日々起きているので、年に1回このようなイベントで伝え続けていくのは良いと思います。(神奈川県在住50代男性)
・歴史戦とも称される主に中韓からの執拗な非難への対応など個人、国家共にどのような考え方、態度が重要かについて、今後のイベントに期待したい。(神奈川県在住70代男性)
・次代へしっかりと正しい歴史を伝承したいと考えますが、ゆくゆくは学校教育での正しい歴史教育がなされることを心から願います。(埼玉県在住50代男性)
・今回は柿崎監督に加えて、演者である伊藤さんのお話が聞けて非常に良かったです。どのような気持ちの準備を経て監督・演者が舞台を作り上げてきたのかよくわかった。来年開催の舞台・帰って来た蛍の舞台裏のお話などを聞ける機会があると、ありがたいです。(神奈川県在住40代男性)
・今回、初めて参加しました。大変素晴らしく共感を得るプログラムでした。柿崎さんがお話しされていた様に『当たり前のことが、当たり前のように』行われる世の中でありたいと思うのは、まさに“当たり前”なのですが、そこに何か横槍が入る昨今であるが故にトークライブをお聞きして清々しい思いでした。同時に、私たちの今の世の中が、多くの犠牲の上に成り立っていることを理解することが必要だとあらためて感じております。話は飛躍するかもしれませんが、選挙において国政選挙でも地方統一選挙でも毎回話題になる投票率の低さについていつも考えることがあります。私たちに男女の別なく与えられた普通選挙権も英霊の方々の犠牲と引き換えに与えられたものであり、そう考えるとその権利の行使を行わないのは英霊への冒瀆ではないでしょうか。大東亜戦争末期の特攻も、私は崇高な自己犠牲という見方が当たり前なのではと考えるのですが、これも難しい問題ですね。でも、海外の映画を観ても、己の命と引き換えに大切な人を守るというシーンはいくらでもあります。古くは「誰が為に鐘は鳴る」も、SFの「アルマゲドン」も「インディペンデンス・デイ」にもそうしたシーンはあります。海外の方から特攻に共感が寄せられるのも、自己犠牲を崇高なものとする共通の価値観があるということでしょう。私は、特攻作戦を立案した軍部の無謀さと、その担い手となった若者とは区別すべきだと思っています(軍部の無謀さの裏側にある当時の窮鼠の状況も客観的に見る必要はあるのでしょうが)。すっかり感想が長くなりました。素晴らしいトークライブの企画をありがとうございました。来年の『帰ってきた来た蛍」を楽しみにしております。
追伸 靖国神社内のパール博士の顕彰碑があるのを知り、感激いたしました。老若男女、幅広い方々が参加されていることを知りました。講演の後、何人かのグループで感想などを少しおしゃべりできる時間があったりするとよいのはと思いました。(栃木県在住60代男性)
・このイベントでなければ聞くことや知ることがないような話をたくさん知ることができた。(千葉県在住10代男性)
・いろいろと考えることがありました。今回もありがとうございました。(千葉県在住40代女性)
・しっかりと考えられていて分かりやすく解説されてました。(東京都在住50代男性)
・葛城奈海さんのファシリテーターとしての質問のフレーズがとても痛切であったので、この講演会の大きな流れがまとまっていて良かった。ファシリテーターとして、相当準備して、役割を務められたと尊敬します。(神奈川県在住70代男性)
・大変良かったです。柿崎ゆうじ監督のお話、すばらしい。葛城奈海さんの朗読、感動しました。葛城さんのお話、素晴らしい。伊藤つかささんの舞台、楽しみです。玉川先生、ありがとうございました。(東京都在住60代男性)
・こういうイベントは、日本全国の小中高校で、子供たちに教えなければ駄目です。(千葉県在住80代男性)
・資料の中にあった「終戦の詔書」の現代語訳を読んで、昭和天皇が我国臣民に対しての想いが、どのような想いであったのかを知ることが出来ました。迫の大戦は敗戦ではなく、終戦なのですね。天皇は日本民族のことだけでなく、人類の未来をも思い描いていたのです。誠にすばらしい天皇を持った我が臣民は、幸せな民族であると実感致しました。我々はこの天皇様(法灯)を守り続けていかなければなりません。今回のテーマ「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブは素晴らしいテーマだなと思いました。この大きなテーマを靖國神社内の会場で催行できたこと、柿崎ゆうじ監督、伊藤つかさ氏、葛城奈海氏、によるトークライブも心熱いものとなったと思います。柿崎氏の熱い熱い想いが伝わってきました。葛城氏のご遺書朗読はまるで英霊達の魂が入ったような朗読には、涙を禁じえませんでした。英霊の皆様も喜んでいらっしゃると思います。感謝です。最後に、主催者である寺子屋「玉川未来塾」に感謝です。(神奈川県在住70代男性)
心温まる、お言葉、本当に心から感謝である。これだから、イベント開催は止められないのである。
今年のイベントも9月24日(日)で最後。
今年は3回のイベントを全て靖国神社で開催させていただいた。それには意味があった。
平気で人を殺める若者の犯罪が増えている昨今、または罪を犯しているにも関わらず、平気で逃走する若者。その若者の親世代がちょうど我々の世代となり、我々世代にも責任があるのではないかと。その現代社会に憂う今日において、人を思う気持ちが足りなくなったように感じていて仕方がなかった。
それに対し、あの戦争時、生きたくても生きられなかった時代があった。公のために尽くし、家族のため、愛する恋人のために、戦ってくださったその先人たちの思いを感じて貰いたいと。
その思いを靖国神社で開催することで、ご来場いただいた皆様を、それをどう感じてくださったのかと思う次第である。1つでも心の中に残るものがありましたらこんなに嬉しいことはない。
来年は特攻作戦が開始されて80年。その年に相応しいイベントをまた企画してお届けしたいと思っている。
今年も私が企画するイベントにご参加いただきました皆様には心から感謝申し上げます。また、来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、今年度最後のイベントが、私世代のアイドルであった伊藤つかささんとお仕事をご一緒できて最高に幸せであった。感謝です。
「次代への伝承」という意義
2023.09.19
来る9月24日(日)に靖國神社「偕行の間」において、「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブを寺子屋「玉川未来塾」主催で開催する。
戦後78年を迎え、昭和から平成、令和と時代が移り変わり、戦争体験者が急速に減っている中、大東亜戦争が「記憶」から「歴史」へと変わっていく昨今において、「あの戦争が残したものとは何だったのか」、そして、「先人が死を賭して遺したもの、命と引き換えに伝えたものは何なのか」を改めて考える必要があるのではないか、と考えており、そのため、今日の日本の礎を築いた英霊に感謝の誠を捧げるとともに、先人の声を、思いを、次代へとつないでいくためのイベントを、毎年開催するなかで、今回は「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」をテーマに開催する。
終戦を迎えて今年で78年。靖国神社には幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の御霊がまつられているが、そのうち213万人が大東亜戦争で亡くなられた。その中でも、特攻作戦に従事した特攻戦死者は、「特攻隊戦没者慰霊顕彰会」によると、海軍2,531名、陸軍1,417名、計3,948名。そして、鹿児島県の知覧基地を始め、九州各地、また、当時日本が統治していた台湾など、多くの基地から出撃しましたが、本土最南端に基地があった知覧基地は、特攻作戦で439名と最も多く戦死している。
祖国を護るために昭和19年10月に特攻作戦が開始され、沖縄での陸軍による航空特攻作戦は、米軍主力が沖縄南西にある慶良間(けらま)列島に上陸した昭和20年3月26日から始まり、そして、特攻作戦が開始されて、来年で80年を迎える。
特攻作戦とは、「特別攻撃作戦」の意味で、他の戦闘と根本的に違う点が「必ず死ぬこと」が定められた作戦であるということで、重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈めるという『必死』条件の作戦であった。
その知覧で「富屋食堂」を営み、その出撃前のわずかな日々を富屋食堂で過ごした10代から20代の若い特攻隊員達をわが子のように慈しみ、「特攻の母」と呼ばれ、そして、私財を投げ打ってまでも親身に接したのが「鳥濱トメ」さんであった。
故石原慎太郎氏はかつて「生きた菩薩という言葉があるが、そんな人を私はこの世で一人だけ知っている」という書き出しで、鳥濱トメさんを紹介している。
鳥濱トメさんは明治35年、鹿児島県川辺郡坊津町で生まれ、鉄道員の旦那様と結婚したあと、昭和4年、同じ郡の知覧町で「富屋食堂」を開きます。大東亜戦争の末期、知覧飛行場は陸軍特攻隊の出撃基地となり、この食堂を利用する特攻隊員たちはトメさんを母親のように慕う。
「蛍になって帰ってきます」と言って出撃をした宮川三郎少尉、「明日死にますから故郷の歌をうたわして下さい」と言って、「アリラン」を歌った朝鮮出身の光山文博少尉、他、特攻隊員たちとのエピソードは数知れず。
その特攻隊員たちを我が子のように迎え、時には家財を売ってまでも食べたいものを食べさせたり、軍には内緒で隊員から私信を預かったり、隊員の最後の様子を家族にしたためたりした鳥濱トメさん。
特攻隊員たちが命を賭してまでも守りたかったものは何だったのか。将来の我々に何を託したのか。私心が渦巻くこんな世の中だからこそ、公のために身を尽くした英霊の思いを噛み締めたいと思うのだ。
靖國神社の社報9月号は、一緒にお仕事をさせていただいた桑原聡元雑誌「正論」編集長のエッセイが寄稿されている。
東条英機と共に絞首刑に処された土肥原賢二を祖父に持つ歌人、佐伯裕子さんが紹介され、
その中でも、以下の文章に心が留まった。
佐伯さんが詠んだ歌の中の一首。
「一度だけ叫んでみたし『死に人をさらして殺して何の誉れか』」
平成18年8月15日に小泉純一郎首相が靖國神社を公式参拝し、内外から声高に議論が沸き起こった。そして、平成19年、『みずうみ』と題した歌集を上梓し、その中の一首である。
さらに、文章は次のように進む。
「伝統や文化が魂にしみこんだ存在、すなわち人間が、宗教施設に祀られた死者を悼み、感謝しようとするとき、その行為を静かに見守るのは、どんな国においても、人として最低の義務であろう。自分の価値観にそぐわないと、その行為を声高に非難する者、それに対して、『収まりのよい物語』に付和雷同して大声で反論する者は、ただの動物ではないか。非難する者にも反論する者にも、靖國の政治利用という薄汚い思惑が感じてならないのだ。そんな議論が、遺族を深く悲しませ、傷つけていることに、彼らは思いが及ばない。
佐伯さんの一首は、遺族の痛切な叫びであり、それでなく、魂が壊れゆく現代人に対する警鐘として心に突き刺さる。
魂を持つ人間であるならば、参拝は静かに行い、静かに見守りたい」。
深く賛同する内容である。
大東亜戦争の真実と事実。それを探るべく、近現代史のバイブルとして国民に長きにわたり読まれている『大東亜戦争への道』(中村粲著・展転社)、著者は終章の「改めて大東亜戦争を思ふ」の中で、以下のように記している。
「結果論的に敗れた戦争を裁断するのではなく、戦争に至った明治以来の歴史の流れを、当時の人々の我が心として振返る時、あの戦争を『愚かな戦争』と傍観者的に冷笑することはできない。それは、歴史を担った誠実なる人々に対する冒涜のやうに思はれるのだ。『破滅への道』を願った日本人は一人も居なかった筈だ。誤算を不誠実と混同してはならぬ」。
歴史を今の目線で語るのではなく、その時代まで遡って、その時代と同じ目線で見た時に映るものは、決して今の時代の目線と同じではない。その時代と同じ目線で見た時に、あの戦争を愚かな戦争と断罪できるのだろうか。戦争は決して起こしてはならないのは当然の事。しかし、大東亜戦争について、家族を、恋人を守るために命を賭して戦った先人の思いや事実は、決して否定できるものではないし、今の時代の目線で断罪してはならないと私は思っている。そして、正しく歴史を学び、左翼に毒された戦後日本の近現代史教育を客観的に見、そして間違った教えを正し、正しい歴史の真実が、全うに語り継がれるべく、私自身、今後も活動をしていく所存である。
「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブ本番まで、あと5日。
昇殿参拝後、知覧陸軍特攻基地から出撃をした特攻隊員と“特攻の母”として特攻隊員の出撃を見守った鹿児島・知覧の「富屋食堂」のおかみ・鳥濱トメさんとの秘話である、舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎ゆうじ監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じている女優の伊藤つかささんをゲストに、ジャーナリストの葛城奈海さんの司会進行でお届けする。先人の思いや正しい歴史観について、お話をいただきたくこととしている。
今日の日本の平和があるのは、先の大戦で命を賭して戦ってくださった英霊のお陰様であることに、参加者一同、靖国神社本殿にて昇殿参拝をすることにより、感謝の誠を捧げ、そして登壇者皆様のお話を心の奥深くに刻みたいと思う。
詳細、お申し込みなどは以下のURLからご覧ください。
https://www.tamagawa-miraijuku.com/event.html
御席はまだございます。ご家族、ご友人等、お誘い合わせの上、皆様のご来場を心からお待ち申し上げます。
戦後78年を迎え、昭和から平成、令和と時代が移り変わり、戦争体験者が急速に減っている中、大東亜戦争が「記憶」から「歴史」へと変わっていく昨今において、「あの戦争が残したものとは何だったのか」、そして、「先人が死を賭して遺したもの、命と引き換えに伝えたものは何なのか」を改めて考える必要があるのではないか、と考えており、そのため、今日の日本の礎を築いた英霊に感謝の誠を捧げるとともに、先人の声を、思いを、次代へとつないでいくためのイベントを、毎年開催するなかで、今回は「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」をテーマに開催する。
終戦を迎えて今年で78年。靖国神社には幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の御霊がまつられているが、そのうち213万人が大東亜戦争で亡くなられた。その中でも、特攻作戦に従事した特攻戦死者は、「特攻隊戦没者慰霊顕彰会」によると、海軍2,531名、陸軍1,417名、計3,948名。そして、鹿児島県の知覧基地を始め、九州各地、また、当時日本が統治していた台湾など、多くの基地から出撃しましたが、本土最南端に基地があった知覧基地は、特攻作戦で439名と最も多く戦死している。
祖国を護るために昭和19年10月に特攻作戦が開始され、沖縄での陸軍による航空特攻作戦は、米軍主力が沖縄南西にある慶良間(けらま)列島に上陸した昭和20年3月26日から始まり、そして、特攻作戦が開始されて、来年で80年を迎える。
特攻作戦とは、「特別攻撃作戦」の意味で、他の戦闘と根本的に違う点が「必ず死ぬこと」が定められた作戦であるということで、重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈めるという『必死』条件の作戦であった。
その知覧で「富屋食堂」を営み、その出撃前のわずかな日々を富屋食堂で過ごした10代から20代の若い特攻隊員達をわが子のように慈しみ、「特攻の母」と呼ばれ、そして、私財を投げ打ってまでも親身に接したのが「鳥濱トメ」さんであった。
故石原慎太郎氏はかつて「生きた菩薩という言葉があるが、そんな人を私はこの世で一人だけ知っている」という書き出しで、鳥濱トメさんを紹介している。
鳥濱トメさんは明治35年、鹿児島県川辺郡坊津町で生まれ、鉄道員の旦那様と結婚したあと、昭和4年、同じ郡の知覧町で「富屋食堂」を開きます。大東亜戦争の末期、知覧飛行場は陸軍特攻隊の出撃基地となり、この食堂を利用する特攻隊員たちはトメさんを母親のように慕う。
「蛍になって帰ってきます」と言って出撃をした宮川三郎少尉、「明日死にますから故郷の歌をうたわして下さい」と言って、「アリラン」を歌った朝鮮出身の光山文博少尉、他、特攻隊員たちとのエピソードは数知れず。
その特攻隊員たちを我が子のように迎え、時には家財を売ってまでも食べたいものを食べさせたり、軍には内緒で隊員から私信を預かったり、隊員の最後の様子を家族にしたためたりした鳥濱トメさん。
特攻隊員たちが命を賭してまでも守りたかったものは何だったのか。将来の我々に何を託したのか。私心が渦巻くこんな世の中だからこそ、公のために身を尽くした英霊の思いを噛み締めたいと思うのだ。
靖國神社の社報9月号は、一緒にお仕事をさせていただいた桑原聡元雑誌「正論」編集長のエッセイが寄稿されている。
東条英機と共に絞首刑に処された土肥原賢二を祖父に持つ歌人、佐伯裕子さんが紹介され、
その中でも、以下の文章に心が留まった。
佐伯さんが詠んだ歌の中の一首。
「一度だけ叫んでみたし『死に人をさらして殺して何の誉れか』」
平成18年8月15日に小泉純一郎首相が靖國神社を公式参拝し、内外から声高に議論が沸き起こった。そして、平成19年、『みずうみ』と題した歌集を上梓し、その中の一首である。
さらに、文章は次のように進む。
「伝統や文化が魂にしみこんだ存在、すなわち人間が、宗教施設に祀られた死者を悼み、感謝しようとするとき、その行為を静かに見守るのは、どんな国においても、人として最低の義務であろう。自分の価値観にそぐわないと、その行為を声高に非難する者、それに対して、『収まりのよい物語』に付和雷同して大声で反論する者は、ただの動物ではないか。非難する者にも反論する者にも、靖國の政治利用という薄汚い思惑が感じてならないのだ。そんな議論が、遺族を深く悲しませ、傷つけていることに、彼らは思いが及ばない。
佐伯さんの一首は、遺族の痛切な叫びであり、それでなく、魂が壊れゆく現代人に対する警鐘として心に突き刺さる。
魂を持つ人間であるならば、参拝は静かに行い、静かに見守りたい」。
深く賛同する内容である。
大東亜戦争の真実と事実。それを探るべく、近現代史のバイブルとして国民に長きにわたり読まれている『大東亜戦争への道』(中村粲著・展転社)、著者は終章の「改めて大東亜戦争を思ふ」の中で、以下のように記している。
「結果論的に敗れた戦争を裁断するのではなく、戦争に至った明治以来の歴史の流れを、当時の人々の我が心として振返る時、あの戦争を『愚かな戦争』と傍観者的に冷笑することはできない。それは、歴史を担った誠実なる人々に対する冒涜のやうに思はれるのだ。『破滅への道』を願った日本人は一人も居なかった筈だ。誤算を不誠実と混同してはならぬ」。
歴史を今の目線で語るのではなく、その時代まで遡って、その時代と同じ目線で見た時に映るものは、決して今の時代の目線と同じではない。その時代と同じ目線で見た時に、あの戦争を愚かな戦争と断罪できるのだろうか。戦争は決して起こしてはならないのは当然の事。しかし、大東亜戦争について、家族を、恋人を守るために命を賭して戦った先人の思いや事実は、決して否定できるものではないし、今の時代の目線で断罪してはならないと私は思っている。そして、正しく歴史を学び、左翼に毒された戦後日本の近現代史教育を客観的に見、そして間違った教えを正し、正しい歴史の真実が、全うに語り継がれるべく、私自身、今後も活動をしていく所存である。
「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブ本番まで、あと5日。
昇殿参拝後、知覧陸軍特攻基地から出撃をした特攻隊員と“特攻の母”として特攻隊員の出撃を見守った鹿児島・知覧の「富屋食堂」のおかみ・鳥濱トメさんとの秘話である、舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎ゆうじ監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じている女優の伊藤つかささんをゲストに、ジャーナリストの葛城奈海さんの司会進行でお届けする。先人の思いや正しい歴史観について、お話をいただきたくこととしている。
今日の日本の平和があるのは、先の大戦で命を賭して戦ってくださった英霊のお陰様であることに、参加者一同、靖国神社本殿にて昇殿参拝をすることにより、感謝の誠を捧げ、そして登壇者皆様のお話を心の奥深くに刻みたいと思う。
詳細、お申し込みなどは以下のURLからご覧ください。
https://www.tamagawa-miraijuku.com/event.html
御席はまだございます。ご家族、ご友人等、お誘い合わせの上、皆様のご来場を心からお待ち申し上げます。