学校教育の在り方への疑問
2025.09.28
「中央教育審議会の作業部会が、デジタル教科書を正式な教科書と位置付ける案を了承した」。
先日、産経新聞に掲載された記事だが、令和12年度から学校の授業で使用される見通しというが、産経新聞にも書いてあったように、子供の学力低下につながらないか、不安を拭えない。
産経新聞によると「パソコンやタブレット端末で表示するデジタル教科書は、紙の教科書に比べて集中力が落ち、記憶に残りにくいという指摘がある。海外では、デジタル教材の推進国が学力低下などを理由に、紙の教材に回帰する動きも出ている」とあり、さらに「教科書は学びの中心だ。デジタル化により基礎基本の読解力などが低下したら本末転倒である。文部科学省は正式な教科書にする前に、学力に及ぼす影響を厳密に検証すべきだ。不安を抱えたまま、デジタル化を急ぐことには反対である」と結論づけている。大きく賛同する。
そして「中教審の作業部会が了承した案は、教科書の形態を、①現行の紙②デジタル③紙とデジタルの組み合わせ(ハイブリッド)の3種類とし、教育委員会が選択できるようにする―というものだ。これを受け、文科省は来年の通常国会で関連法案の改正を目指すという。少し前のめりになっているのではないか。デジタル教科書には英会話を音声で繰り返し聞けたり、算数などで図形を動かせたりして学習意欲を高めるメリットがあるとされる。一方、画面が動くために集中力が途切れたり、視力が低下したりする懸念もある。こうしたデメリットについて、作業部会が十分に検証したとはいいがたい。少なくとも小学校の低学年から導入すべきではないだろう。スウェーデンでは、2010年から教育のデジタル化を積極的に推進してきたが、近年の国際学力調査で成績が低下したことなどを受け、22年から紙の教材を重視する政策に転換した。フィンランドでも一部地域で、デジタル教材を紙に戻す動きがみられる。文科省は関連法を改正する前に、こうした海外の状況も分析し、子供の発達段階をふまえた制度にしてもらいたい。紙とデジタルのバランスも重要だ。全国学力テストを基にした文科省の調査では、家庭の蔵書量が少ないほど成績が低下する傾向があることも分かった。紙で読み書きすることの大切さを忘れてはならない」。(以上、産経新聞より)
知人の小学校教師によると、タブレットによる授業で、その操作のイライラからタブレットを壊す生徒もいるという。また、昨今では、発達障害の生徒や、発達障害のグレーゾーンの生徒も多くなっており、昔と今とでは子供の状態や在り方も変わってきている。私も小学生と毎月100人以上関わっているが、学年にもよるが年々、手間がかかる生徒が増えている。その中で、デジタル教科書がこうした子供たちの成長発展につながるとはとても思えないのである。
英語教育についても異論がある。「小学校の英語は必要ない」という意見は多数あるうちの私もひとり。
2020年度からの学習指導要領で英語が必修化された背景には、グローバル化する社会で「英語がコミュニケーションツールとして重要」であり、「国際理解を促進する」という目的があるためだと言うが、母国語の日本語を十分に学びきらないうちに英語教育をすることに、違和感を覚えてならない。
本当に必要な子供たちは、英会話スクールに通うし、そういう子供たちは多い。ただでさえ、国語の授業時間が減り、書写の授業も減り、ましてや、かきぞめを行わない学校も増えてきている現状において、公的な学校教育では、日本語教育に力を入れるべきであると考える。
この他、英語教育へのデミリットとして、英語の学習ばかりに注力すると、自国の文化や言葉が軽視される可能性を危惧するという意見もある。
小学校での英語学習は、将来を生き抜くための重要なスキルとなる可能性が高いが、すべての子供に同じように適用できるわけではない。家庭の教育方針や子どもの興味関心を考慮し、日本語の習得や文化への配慮も行いながら行うべきで、英語が必要だと考えるならば、海外留学をすべきである。本当に英語をマスターするならば、社会生活の中で常にネイティブ英語に触れなければ本当の意味でマスターすることはできない。
数学者・藤原正彦の著書『祖国とは国語』は、「国家の根幹は国語教育にある」という主張を展開している。著者は、日本の国語教育の衰退が日本社会全体の危機につながっていると警告し、すべての知的活動の基礎となる国語教育を再構築するべきだと説いている。
その主なテーマは、「国語教育絶対論」が本書の中核をなすテーマで、以下の5つの柱で構成されている。
1.国語はすべての知的活動の基礎:数学を含むすべての学習の基盤には、国語の読解力や表現力があると主張する。
2.国語は論理的思考を育む:筋道を立てて考え、表現する力は、国語の学習を通して身につくと論じている。
3.国語は情緒を培う:豊かな言葉に触れることで、繊細な情緒や感情が育まれるとしている。
4.祖国とは国語である:祖国とは単なる血や国土ではなく、文化、伝統、情緒といったものが内包された「言葉」そのものであると定義している。
5.日本再生の鍵:日本の再生にはまず国語教育を立て直すことが不可欠だと訴えかけている。
強く賛同するものである。
教育基本法は、教育の理念を実現するため、教育の在り方として、以下の方針を示している。
1.個人の自己実現の支援:個々の能力や創造性を最大限に伸ばし、自己実現を支援します。
2.文化の創造と発展への貢献:社会の文化を創造し、発展させることに貢献する態度を養います。
3.伝統と文化の尊重と国際社会への貢献:日本と郷土を愛し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養います。
日本人として育っていくためにも国語教育の在り方を見直し、そしてさらに重視する必要があり、しいては日本の文化伝統の尊重を重んじる日本人の育成が不可欠で、その基礎たるものは小学校教育であると考える。
デジタル教科書、英語教育の件もそうだが、教育の本質と在り方を間違ってはいけない。
先日、産経新聞に掲載された記事だが、令和12年度から学校の授業で使用される見通しというが、産経新聞にも書いてあったように、子供の学力低下につながらないか、不安を拭えない。
産経新聞によると「パソコンやタブレット端末で表示するデジタル教科書は、紙の教科書に比べて集中力が落ち、記憶に残りにくいという指摘がある。海外では、デジタル教材の推進国が学力低下などを理由に、紙の教材に回帰する動きも出ている」とあり、さらに「教科書は学びの中心だ。デジタル化により基礎基本の読解力などが低下したら本末転倒である。文部科学省は正式な教科書にする前に、学力に及ぼす影響を厳密に検証すべきだ。不安を抱えたまま、デジタル化を急ぐことには反対である」と結論づけている。大きく賛同する。
そして「中教審の作業部会が了承した案は、教科書の形態を、①現行の紙②デジタル③紙とデジタルの組み合わせ(ハイブリッド)の3種類とし、教育委員会が選択できるようにする―というものだ。これを受け、文科省は来年の通常国会で関連法案の改正を目指すという。少し前のめりになっているのではないか。デジタル教科書には英会話を音声で繰り返し聞けたり、算数などで図形を動かせたりして学習意欲を高めるメリットがあるとされる。一方、画面が動くために集中力が途切れたり、視力が低下したりする懸念もある。こうしたデメリットについて、作業部会が十分に検証したとはいいがたい。少なくとも小学校の低学年から導入すべきではないだろう。スウェーデンでは、2010年から教育のデジタル化を積極的に推進してきたが、近年の国際学力調査で成績が低下したことなどを受け、22年から紙の教材を重視する政策に転換した。フィンランドでも一部地域で、デジタル教材を紙に戻す動きがみられる。文科省は関連法を改正する前に、こうした海外の状況も分析し、子供の発達段階をふまえた制度にしてもらいたい。紙とデジタルのバランスも重要だ。全国学力テストを基にした文科省の調査では、家庭の蔵書量が少ないほど成績が低下する傾向があることも分かった。紙で読み書きすることの大切さを忘れてはならない」。(以上、産経新聞より)
知人の小学校教師によると、タブレットによる授業で、その操作のイライラからタブレットを壊す生徒もいるという。また、昨今では、発達障害の生徒や、発達障害のグレーゾーンの生徒も多くなっており、昔と今とでは子供の状態や在り方も変わってきている。私も小学生と毎月100人以上関わっているが、学年にもよるが年々、手間がかかる生徒が増えている。その中で、デジタル教科書がこうした子供たちの成長発展につながるとはとても思えないのである。
英語教育についても異論がある。「小学校の英語は必要ない」という意見は多数あるうちの私もひとり。
2020年度からの学習指導要領で英語が必修化された背景には、グローバル化する社会で「英語がコミュニケーションツールとして重要」であり、「国際理解を促進する」という目的があるためだと言うが、母国語の日本語を十分に学びきらないうちに英語教育をすることに、違和感を覚えてならない。
本当に必要な子供たちは、英会話スクールに通うし、そういう子供たちは多い。ただでさえ、国語の授業時間が減り、書写の授業も減り、ましてや、かきぞめを行わない学校も増えてきている現状において、公的な学校教育では、日本語教育に力を入れるべきであると考える。
この他、英語教育へのデミリットとして、英語の学習ばかりに注力すると、自国の文化や言葉が軽視される可能性を危惧するという意見もある。
小学校での英語学習は、将来を生き抜くための重要なスキルとなる可能性が高いが、すべての子供に同じように適用できるわけではない。家庭の教育方針や子どもの興味関心を考慮し、日本語の習得や文化への配慮も行いながら行うべきで、英語が必要だと考えるならば、海外留学をすべきである。本当に英語をマスターするならば、社会生活の中で常にネイティブ英語に触れなければ本当の意味でマスターすることはできない。
数学者・藤原正彦の著書『祖国とは国語』は、「国家の根幹は国語教育にある」という主張を展開している。著者は、日本の国語教育の衰退が日本社会全体の危機につながっていると警告し、すべての知的活動の基礎となる国語教育を再構築するべきだと説いている。
その主なテーマは、「国語教育絶対論」が本書の中核をなすテーマで、以下の5つの柱で構成されている。
1.国語はすべての知的活動の基礎:数学を含むすべての学習の基盤には、国語の読解力や表現力があると主張する。
2.国語は論理的思考を育む:筋道を立てて考え、表現する力は、国語の学習を通して身につくと論じている。
3.国語は情緒を培う:豊かな言葉に触れることで、繊細な情緒や感情が育まれるとしている。
4.祖国とは国語である:祖国とは単なる血や国土ではなく、文化、伝統、情緒といったものが内包された「言葉」そのものであると定義している。
5.日本再生の鍵:日本の再生にはまず国語教育を立て直すことが不可欠だと訴えかけている。
強く賛同するものである。
教育基本法は、教育の理念を実現するため、教育の在り方として、以下の方針を示している。
1.個人の自己実現の支援:個々の能力や創造性を最大限に伸ばし、自己実現を支援します。
2.文化の創造と発展への貢献:社会の文化を創造し、発展させることに貢献する態度を養います。
3.伝統と文化の尊重と国際社会への貢献:日本と郷土を愛し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養います。
日本人として育っていくためにも国語教育の在り方を見直し、そしてさらに重視する必要があり、しいては日本の文化伝統の尊重を重んじる日本人の育成が不可欠で、その基礎たるものは小学校教育であると考える。
デジタル教科書、英語教育の件もそうだが、教育の本質と在り方を間違ってはいけない。
強まる中国の反日感情への懸念
2025.08.26
元駐中国日本大使の埀秀夫氏が、8月25日付の産経新聞に中国で「憎日」感情がさらに高まることが懸念されるとのコラムを寄せている。
「中国では7月、旧日本軍による南京占領を題材にした映画が公開された。誇張や非科学的主張が目立つこの映画を見た幼児が、世界地図上の日本を物でたたき続けたり、宝物であったウルトラマンのカードを引き裂いたりする動画がネットに氾濫している。さらに、中国当局は『抗日』キャンペーンの効果を上げるよう、旧日本軍の関東軍防疫給水部(通称731部隊)を主題にした映画の公開日程を9月18日(満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日)に変更した」と。そして、「すでに恐れていたことが起きている。江蘇省蘇州で7月末、邦人女性が襲われ負傷した。今からでも遅くない。中国への赴任は単身に限り、帯同している家族は可能な限り帰国するよう、日本政府は適切なアドバイスを出すべきである」と警鐘を鳴らしている。「愛国教育は以前からあったが、当時の中国は一部の軍国主義者(悪)と他の多くの日本人(善)を分ける『区分論』を、対日工作として戦略的に採用していた。当時多くの日本人がこの『区分論』に乗せられたのだが、『中日友好』に救われた気分になったのも事実で、これが70%超の対中親近感の背景にあった。だが、今の中国当局にそうした高等戦術はなく、日本人はすべて悪い式の教育や宣伝が行われている。『日本人学校でスパイを養成している』の類いで、児童を含む在留邦人が狙われるようになったゆえんだ」とも寄稿している。
中国に対して、その国の意向に沿うような過度に友好的・従属的な態度を取る石破政権の「媚中政策」が、中国の「憎日」感情を高める世論戦に転じてきるように思うが、皆さんはいかが思うか。
『「南京事件」の総括』という書籍がある。著者は松井石根大将の秘書を務めた田中正明氏。「南京大虐殺なんて嘘だ」と「謀略に決まっている」と感情的に決めつけている人もいるのだが、できるだけ一次資料に基づいて事実を見極めようとする、この本の内容は非常に説得的であり、少なくとも南京大虐殺はなかったと明らかに分かる。同時に私はその立場にいる。
藤岡信勝氏は、これだけ読めば、南京虐殺など無いことが明確に分かると言わしめた本でもあり、また、水間政憲氏によれば、本書が日本で出版されると同時に、中国政府の内部資料として中国の世界知識出版社が翻訳していたという。それだけ中国にとって驚異だったのであろうと指摘している。
過去にさかのぼるが、2015年10月にユネスコ記憶遺産に中国の「南京大虐殺文書」が登録された問題で、中国が登録申請の際にユネスコに提出したのは、資料の一覧と、資料を保管する7カ所の公文書館名を記しただけの目録だったことがわかった。南京文書の目録に一覧として挙げられた資料は十数種類。「南京市民の羅瑾が死の危険を冒して保存した16枚の写真」や、「大虐殺」の様子を書き留めた唯一の中国人とされる程瑞芳の日記も含まれているという。これらの資料について中国側は一方的に「虐殺の証拠」と主張していたが、多くは日本人学者らの調査によって否定されており、中国側の資料のずさんさが改めて浮き彫りになったものであった。
世界において南京大虐殺の嘘が広く知らしめすその原動力となった故アイリス・チャン氏著『ザ・レイプ・オブ・南京』だが、その内容は嘘で塗り固められているとして1999年に発行された『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究-中国における「情報戦」の手口と戦略』(藤岡信勝・東中野修道共著、祥伝社)より微塵に反論されている。詳しくは、その書籍を読んでいただきたい。
私自身、『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究-中国における「情報戦」の手口と戦略』を読んだ時にも思ったのだが、そもそも初めて30万人虐殺が日本で主張されるようになったのは本多勝一著『中国の旅』(昭和47年)からである。しかし、注記として記されているにしか過ぎなかった。
30万人虐殺説が大手を振るって歩き始めるのは、昭和57年に出た洞富雄(ほら・とみお)著『決定版南京大虐殺』からと言えよう。この頃になると、南京戦に参戦した将兵のほとんどが、社会の第一線を退いていた。それを待っていたかのように、南京虐殺を主張する声が強まっていったのである。しかし、ここまではまだ国内問題という側面が強かった。
ところが、平成9年末に、アメリカで『ザ・レイプ・オブ・南京』が、そしてまた、南京安全地帯国際委員会委員長であったジョン・ラーベの日記が出版されるに及んで、事態は一変した。南京虐殺は国際問題へと発展したのである。かつて日本と言えば、ホンダ、トヨタ、ソニーを挙げて、優れた工業製品を思い出す外国人が多かったが、その時代、本と言えば「南京虐殺」を連想する外国人が、確実に急増したのである。
『ザ・レイプ・オブ・南京』は南京事件を題材にしながら、その狙いとしているのは、実は日本の文化と歴史の全面否定なのであった。著者のアイリス・チャンは「明治新政府が全市民の道徳規範として、武士道という武士の倫理を採用した」ことが、やがて日本軍に残虐行為を行わせることになったと論じ、つまり、南京の残虐行為の根底に、日本古来の武士道があると言う。戦後の東京裁判は、日本に戦争犯罪国家という烙印を押し、冷戦崩壊後の日本の歴史教科書は、日本の過去を一方的に断罪する傾向を強めていた。多くの嘘を事実として記したこの『ザ・レイプ・オブ・南京』は世界で大ベストセラーになり、この著書の内容を木端微塵に反論している書籍が多数発行されているにも関わらず、それを無視するかの如く、日本の嘘が世界に広まっていたのが現状であり、南京事件について間違った歴史認識が独り歩きをしている現状は下火になってきたかと思っていた。まして、欧米をはじめとする国々では、「戦勝国史観の見直し」が進められてきたにも関わらずである。
私自身の私見ではあるが、今回の中国の「憎日」運動について、さらなる歴史認識問題に対する世論戦を仕掛けてきたと思っている。その目的は保守層の分断。現に、石破首相の辞任問題をきっかけとする自民党内の分断(?)、そして世論の分断が目的のように思う。そして、それに呼応するかの如く、オールドメディアはこぞって分断を煽る報道を繰り返す。
もし、その私見がその通りだとすれば、石破首相はその分断を避けるためにも、早々に辞任すべきだというのが私の考えである。
「自らの運命は自ら決めるということは、孤独な存在であることを引き受ける強さがなければ成しえない。しかし、誰かのいいなりになって生存を全うすることが個人の人生においえも幸せなことでしょうか。あるいは国家においてそうした境遇に至ることが望ましいか」。
石破首相のエゴのために日本国が、日本国民が苦しみ、蟻地獄のように過去の間違った歴史認識によって貶められ、また世論戦に乗じていくことは看過できないのである。
「中国では7月、旧日本軍による南京占領を題材にした映画が公開された。誇張や非科学的主張が目立つこの映画を見た幼児が、世界地図上の日本を物でたたき続けたり、宝物であったウルトラマンのカードを引き裂いたりする動画がネットに氾濫している。さらに、中国当局は『抗日』キャンペーンの効果を上げるよう、旧日本軍の関東軍防疫給水部(通称731部隊)を主題にした映画の公開日程を9月18日(満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日)に変更した」と。そして、「すでに恐れていたことが起きている。江蘇省蘇州で7月末、邦人女性が襲われ負傷した。今からでも遅くない。中国への赴任は単身に限り、帯同している家族は可能な限り帰国するよう、日本政府は適切なアドバイスを出すべきである」と警鐘を鳴らしている。「愛国教育は以前からあったが、当時の中国は一部の軍国主義者(悪)と他の多くの日本人(善)を分ける『区分論』を、対日工作として戦略的に採用していた。当時多くの日本人がこの『区分論』に乗せられたのだが、『中日友好』に救われた気分になったのも事実で、これが70%超の対中親近感の背景にあった。だが、今の中国当局にそうした高等戦術はなく、日本人はすべて悪い式の教育や宣伝が行われている。『日本人学校でスパイを養成している』の類いで、児童を含む在留邦人が狙われるようになったゆえんだ」とも寄稿している。
中国に対して、その国の意向に沿うような過度に友好的・従属的な態度を取る石破政権の「媚中政策」が、中国の「憎日」感情を高める世論戦に転じてきるように思うが、皆さんはいかが思うか。
『「南京事件」の総括』という書籍がある。著者は松井石根大将の秘書を務めた田中正明氏。「南京大虐殺なんて嘘だ」と「謀略に決まっている」と感情的に決めつけている人もいるのだが、できるだけ一次資料に基づいて事実を見極めようとする、この本の内容は非常に説得的であり、少なくとも南京大虐殺はなかったと明らかに分かる。同時に私はその立場にいる。
藤岡信勝氏は、これだけ読めば、南京虐殺など無いことが明確に分かると言わしめた本でもあり、また、水間政憲氏によれば、本書が日本で出版されると同時に、中国政府の内部資料として中国の世界知識出版社が翻訳していたという。それだけ中国にとって驚異だったのであろうと指摘している。
過去にさかのぼるが、2015年10月にユネスコ記憶遺産に中国の「南京大虐殺文書」が登録された問題で、中国が登録申請の際にユネスコに提出したのは、資料の一覧と、資料を保管する7カ所の公文書館名を記しただけの目録だったことがわかった。南京文書の目録に一覧として挙げられた資料は十数種類。「南京市民の羅瑾が死の危険を冒して保存した16枚の写真」や、「大虐殺」の様子を書き留めた唯一の中国人とされる程瑞芳の日記も含まれているという。これらの資料について中国側は一方的に「虐殺の証拠」と主張していたが、多くは日本人学者らの調査によって否定されており、中国側の資料のずさんさが改めて浮き彫りになったものであった。
世界において南京大虐殺の嘘が広く知らしめすその原動力となった故アイリス・チャン氏著『ザ・レイプ・オブ・南京』だが、その内容は嘘で塗り固められているとして1999年に発行された『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究-中国における「情報戦」の手口と戦略』(藤岡信勝・東中野修道共著、祥伝社)より微塵に反論されている。詳しくは、その書籍を読んでいただきたい。
私自身、『「ザ・レイプ・オブ・南京」の研究-中国における「情報戦」の手口と戦略』を読んだ時にも思ったのだが、そもそも初めて30万人虐殺が日本で主張されるようになったのは本多勝一著『中国の旅』(昭和47年)からである。しかし、注記として記されているにしか過ぎなかった。
30万人虐殺説が大手を振るって歩き始めるのは、昭和57年に出た洞富雄(ほら・とみお)著『決定版南京大虐殺』からと言えよう。この頃になると、南京戦に参戦した将兵のほとんどが、社会の第一線を退いていた。それを待っていたかのように、南京虐殺を主張する声が強まっていったのである。しかし、ここまではまだ国内問題という側面が強かった。
ところが、平成9年末に、アメリカで『ザ・レイプ・オブ・南京』が、そしてまた、南京安全地帯国際委員会委員長であったジョン・ラーベの日記が出版されるに及んで、事態は一変した。南京虐殺は国際問題へと発展したのである。かつて日本と言えば、ホンダ、トヨタ、ソニーを挙げて、優れた工業製品を思い出す外国人が多かったが、その時代、本と言えば「南京虐殺」を連想する外国人が、確実に急増したのである。
『ザ・レイプ・オブ・南京』は南京事件を題材にしながら、その狙いとしているのは、実は日本の文化と歴史の全面否定なのであった。著者のアイリス・チャンは「明治新政府が全市民の道徳規範として、武士道という武士の倫理を採用した」ことが、やがて日本軍に残虐行為を行わせることになったと論じ、つまり、南京の残虐行為の根底に、日本古来の武士道があると言う。戦後の東京裁判は、日本に戦争犯罪国家という烙印を押し、冷戦崩壊後の日本の歴史教科書は、日本の過去を一方的に断罪する傾向を強めていた。多くの嘘を事実として記したこの『ザ・レイプ・オブ・南京』は世界で大ベストセラーになり、この著書の内容を木端微塵に反論している書籍が多数発行されているにも関わらず、それを無視するかの如く、日本の嘘が世界に広まっていたのが現状であり、南京事件について間違った歴史認識が独り歩きをしている現状は下火になってきたかと思っていた。まして、欧米をはじめとする国々では、「戦勝国史観の見直し」が進められてきたにも関わらずである。
私自身の私見ではあるが、今回の中国の「憎日」運動について、さらなる歴史認識問題に対する世論戦を仕掛けてきたと思っている。その目的は保守層の分断。現に、石破首相の辞任問題をきっかけとする自民党内の分断(?)、そして世論の分断が目的のように思う。そして、それに呼応するかの如く、オールドメディアはこぞって分断を煽る報道を繰り返す。
もし、その私見がその通りだとすれば、石破首相はその分断を避けるためにも、早々に辞任すべきだというのが私の考えである。
「自らの運命は自ら決めるということは、孤独な存在であることを引き受ける強さがなければ成しえない。しかし、誰かのいいなりになって生存を全うすることが個人の人生においえも幸せなことでしょうか。あるいは国家においてそうした境遇に至ることが望ましいか」。
石破首相のエゴのために日本国が、日本国民が苦しみ、蟻地獄のように過去の間違った歴史認識によって貶められ、また世論戦に乗じていくことは看過できないのである。
「終戦80年〜これからの日本人へ〜」トークライブ 来場者からの感想
2025.08.22
去る、7月27日(日)靖國神社にて、「終戦80年〜これからの日本人へ〜」トークライブを開催しました。
当日は約50人の方々にお越しいただき、本殿での昇殿参拝後、講師の柿崎ゆうじ監督、井上和彦さん、そして葛城奈海さんより「終戦80年〜これからの日本人へ〜」をテーマにお話をいただきました。
そのトークライブでは、先の大戦による知らなかった歴史の真実の話をお聞かせいただきました。そして、戦後世代が靖国神社の参拝者として主になる現実を鑑み、登壇者皆様から、次代を担う者たちへのメッセージを発していただきました。
そのトークライブの内容について、来場者から有り難い、貴重な感想をいただきましたので、以下、抜粋し、掲載いたします。長いですが、ご覧いただけましたら幸いです。
◎靖国神社には何度も参拝したり、歴史勉強会及び関連シンポジウムに参加したりはしているものの、毎回新たな気づきや発見があってとても勉強になります。毎年戦争体験者がいなくなる中で戦争の悲惨さや当時の出来事や国を守る為に戦地におもむいた話などを知ることは日本人として本当に大事です。今年は戦後80年であり、ますます戦争当時のことを知ることが必要だと思っています。又、近年は日本でも外国人犯罪が増えてきており、治安力下がリつつある世の中で、日本を守っていく姿勢を持つのがますます大事になってくるので、そのことを認識していき、日本人1人1人が団結していくことも必要です。ありがとうございました。(神奈川県在住・40代男性)
◎学校の歴史等では学ぶことがなかった戦争の記録についての話を聞くことができとても良かったです。本当に知らないことを沢山、お聞きすることができ良かったです。もう少し若い世代、 学生さん等にも気軽に参加できるようになったらいいのではと思います。山崎豊子さんの二つの祖国や戦争トラウマについても 取り上げて欲しいです。日本の精神医険のあり方にも。戦争で心を病んだ方々は檻に入れられた記憶があり、それは現代に通じてると思いますので、ただ、きちんと本当のことが教えられていないので、今があるのだと思います。(東京都在住・40代女性)
◎特攻隊でフィリピンでの真実を伺えて良かったです。もっと人々、特に若い人たちに広めてゆくべきと思います。(東京都在住・70代女性)
◎知らないことばかりでおどろきました。日本人として誇りをもって生きていかねばと考え直しました。まずは知ることから、大津島やレイテ島に関心を持ちました。ありがとうございます。(千葉県在住・50代男性)
◎今回は夫婦で参加しました。3月に知覧に行ったばかりです。日本は、侵略したとの認識で戦後を過ごしてきました。知覧に行ってからは、私は、日本人として、何が出来るか、 考えるようになりました。これからも、日本人として、出来る事を実残していきたいと思っています。これからも、このような活動を実施して下さい。(千葉県在住・50代女性)
◎大变素晴らしく良かったです。あっという間の 3 時間でした。企画の高さを感じました。
井上先生の話には、何度も目頭が熱くなりました。 「感謝」ー井上先生はおっしゃいましたが、心からそう思いました。そして私が知らないだけ。誇らしく素晴らしい日本人がアジアの為に、 粉骨砕身どんな尽くしたか。私達はその精神を仰ぎ、継承し、一人一人が発信していくことから始めたいと強く思いました。
柿崎監督は「至純に生きよう」と言われました。全てを包含する一言でした。ここに継承もあり、仰ぎ見る感謝の誠もある。至純と感謝、私にとっての終戦80年の言葉を与えて頂いた行事でした。実に素晴らしい会でした。主催者の皆様に心より御礼申し上げます。また、井上先生のアジア版大東亜戦争継承の情報が本か動画があれば教えて頂きたいと思いました。(神奈川県在住・40代男性)
◎講師のお二人のお話が、大変貴重なものばかりで、とても勉強になりました。特にフィリピンの話は驚きでした。台湾やパラオの話を伺ってみたいです。(東京都在住・40代男性)
◎あっという間に時間が過ぎました、井上和彦氏の「海外における日本人への感謝」を知った時は涙がでるほど嬉しかったです、そして最後の葛城奈海氏の朗読で涙がでてしまいました。開催してくれた玉川塾長に感謝申し上げます!まだまだ井上和彦氏の話を聴きたいですね…(東京都在住・50代男性)
◎井上さんの話がとても面白かった。事実に基づく話を聞く機会が殆どないので、とても興味深く聞かせてもらいました。突撃の瞬間までモールス信号送って、音が切れた時がその瞬間だと聞いた時は、びっくりしたし、その音を聴かせてもらいましたが、かなりショックでした。毎回思うのは、事実を知りたいという気持ちが、参加する度に強くなるという事です。戦前・戦中・戦後…日本の移り変わりの事実…授業では教えてもらえない事…。(東京都在住・50代女性)
◎初めてこのような会に参加させて頂きました。私は戦争の事や特攻隊の事はもちろん、海外の方達が日本人の事を実際のところどの様に見ているかなど知らない事がたくさんで良い意味で衝撃を受けました。いわゆる学校で勉強して来た歴史では絶対に知り得ない話ばかりで大変勉強になりました。これから日本人として出来る事は何か、未来の日本や子孫に英霊達が守ってくれたモノを語り守り継げられるよう日本人が目覚めていかなければと思いました。GHQによって奪われた本当の歴史、言葉、食など知りたい。(東京都在住・40代女性)
◎国民として知らない事実が有り、今回の情報は大変貴重な内容でした。他国から見た日本について知りたいです。(神奈川県在住・50代男性)
◎毎回、玉川未来塾のイベントでは学校で教えない歴史、オールドメディアではほとんど報じられない事実を知ることができ、ありがたく存じます。報道の自由による偏向報道には辟易しますが、偏りのない正しい歴史認識が国民の間に広まっていくことを切に願います。自分自身も正しい情報を少しずつでも広められるよう努めていきたいと思います。今後とも参加していきたいと思います。ありがとうございました。(埼玉県在住・60代男性)
以上となります。
寺子屋「玉川未来塾」の今年度のイベントは、明日でラストです。
終戦80年を噛み締めたいと思います。
当日は約50人の方々にお越しいただき、本殿での昇殿参拝後、講師の柿崎ゆうじ監督、井上和彦さん、そして葛城奈海さんより「終戦80年〜これからの日本人へ〜」をテーマにお話をいただきました。
そのトークライブでは、先の大戦による知らなかった歴史の真実の話をお聞かせいただきました。そして、戦後世代が靖国神社の参拝者として主になる現実を鑑み、登壇者皆様から、次代を担う者たちへのメッセージを発していただきました。
そのトークライブの内容について、来場者から有り難い、貴重な感想をいただきましたので、以下、抜粋し、掲載いたします。長いですが、ご覧いただけましたら幸いです。
◎靖国神社には何度も参拝したり、歴史勉強会及び関連シンポジウムに参加したりはしているものの、毎回新たな気づきや発見があってとても勉強になります。毎年戦争体験者がいなくなる中で戦争の悲惨さや当時の出来事や国を守る為に戦地におもむいた話などを知ることは日本人として本当に大事です。今年は戦後80年であり、ますます戦争当時のことを知ることが必要だと思っています。又、近年は日本でも外国人犯罪が増えてきており、治安力下がリつつある世の中で、日本を守っていく姿勢を持つのがますます大事になってくるので、そのことを認識していき、日本人1人1人が団結していくことも必要です。ありがとうございました。(神奈川県在住・40代男性)
◎学校の歴史等では学ぶことがなかった戦争の記録についての話を聞くことができとても良かったです。本当に知らないことを沢山、お聞きすることができ良かったです。もう少し若い世代、 学生さん等にも気軽に参加できるようになったらいいのではと思います。山崎豊子さんの二つの祖国や戦争トラウマについても 取り上げて欲しいです。日本の精神医険のあり方にも。戦争で心を病んだ方々は檻に入れられた記憶があり、それは現代に通じてると思いますので、ただ、きちんと本当のことが教えられていないので、今があるのだと思います。(東京都在住・40代女性)
◎特攻隊でフィリピンでの真実を伺えて良かったです。もっと人々、特に若い人たちに広めてゆくべきと思います。(東京都在住・70代女性)
◎知らないことばかりでおどろきました。日本人として誇りをもって生きていかねばと考え直しました。まずは知ることから、大津島やレイテ島に関心を持ちました。ありがとうございます。(千葉県在住・50代男性)
◎今回は夫婦で参加しました。3月に知覧に行ったばかりです。日本は、侵略したとの認識で戦後を過ごしてきました。知覧に行ってからは、私は、日本人として、何が出来るか、 考えるようになりました。これからも、日本人として、出来る事を実残していきたいと思っています。これからも、このような活動を実施して下さい。(千葉県在住・50代女性)
◎大变素晴らしく良かったです。あっという間の 3 時間でした。企画の高さを感じました。
井上先生の話には、何度も目頭が熱くなりました。 「感謝」ー井上先生はおっしゃいましたが、心からそう思いました。そして私が知らないだけ。誇らしく素晴らしい日本人がアジアの為に、 粉骨砕身どんな尽くしたか。私達はその精神を仰ぎ、継承し、一人一人が発信していくことから始めたいと強く思いました。
柿崎監督は「至純に生きよう」と言われました。全てを包含する一言でした。ここに継承もあり、仰ぎ見る感謝の誠もある。至純と感謝、私にとっての終戦80年の言葉を与えて頂いた行事でした。実に素晴らしい会でした。主催者の皆様に心より御礼申し上げます。また、井上先生のアジア版大東亜戦争継承の情報が本か動画があれば教えて頂きたいと思いました。(神奈川県在住・40代男性)
◎講師のお二人のお話が、大変貴重なものばかりで、とても勉強になりました。特にフィリピンの話は驚きでした。台湾やパラオの話を伺ってみたいです。(東京都在住・40代男性)
◎あっという間に時間が過ぎました、井上和彦氏の「海外における日本人への感謝」を知った時は涙がでるほど嬉しかったです、そして最後の葛城奈海氏の朗読で涙がでてしまいました。開催してくれた玉川塾長に感謝申し上げます!まだまだ井上和彦氏の話を聴きたいですね…(東京都在住・50代男性)
◎井上さんの話がとても面白かった。事実に基づく話を聞く機会が殆どないので、とても興味深く聞かせてもらいました。突撃の瞬間までモールス信号送って、音が切れた時がその瞬間だと聞いた時は、びっくりしたし、その音を聴かせてもらいましたが、かなりショックでした。毎回思うのは、事実を知りたいという気持ちが、参加する度に強くなるという事です。戦前・戦中・戦後…日本の移り変わりの事実…授業では教えてもらえない事…。(東京都在住・50代女性)
◎初めてこのような会に参加させて頂きました。私は戦争の事や特攻隊の事はもちろん、海外の方達が日本人の事を実際のところどの様に見ているかなど知らない事がたくさんで良い意味で衝撃を受けました。いわゆる学校で勉強して来た歴史では絶対に知り得ない話ばかりで大変勉強になりました。これから日本人として出来る事は何か、未来の日本や子孫に英霊達が守ってくれたモノを語り守り継げられるよう日本人が目覚めていかなければと思いました。GHQによって奪われた本当の歴史、言葉、食など知りたい。(東京都在住・40代女性)
◎国民として知らない事実が有り、今回の情報は大変貴重な内容でした。他国から見た日本について知りたいです。(神奈川県在住・50代男性)
◎毎回、玉川未来塾のイベントでは学校で教えない歴史、オールドメディアではほとんど報じられない事実を知ることができ、ありがたく存じます。報道の自由による偏向報道には辟易しますが、偏りのない正しい歴史認識が国民の間に広まっていくことを切に願います。自分自身も正しい情報を少しずつでも広められるよう努めていきたいと思います。今後とも参加していきたいと思います。ありがとうございました。(埼玉県在住・60代男性)
以上となります。
寺子屋「玉川未来塾」の今年度のイベントは、明日でラストです。
終戦80年を噛み締めたいと思います。