戦後80年に向けて①~私が思うこと
2024.03.14
来年は戦後80年、そして、今年は特攻作戦を敢行して80年の年。
戦争を体験された元軍人の方々は、ここ数年で次々と鬼籍に入られ、それらの方々から、生でお話を聞くことが難しくなった。そして、そのご遺族の方々もご高齢になり、亡くなられている方も多く、戦後、靖國神社を支えてきた遺族会の存続もままならぬ現状となっている。来年の戦後80年に向けて、我々は、次代にどのようにして大東亜戦争を伝え続けていくべきなのか。これは、戦後、我々のテーマではないかと考える。

「戦争はいかなる理由があろうとも絶対に行ってはならない」。
それはその通りであるし、もちろん、戦争は避けなければならないことは私も心底、そう思う。
だが、ウクライナのように、ロシアから一方的に軍事攻撃をされ、領土を奪われることが、国家国民として良いものであるわけがないし、もちろん、力による侵略はご法度である。
今は日本が戦争しに外に行く時代ではなく、戦争が向こうからやってくる時代。その点は、今の日本にも起こりうる現実を受け止めなくてはいけない。

核兵器を保有する中国、北朝鮮、ロシア、そして、いつでもケンカを売る韓国など、これらの危険な隣国に囲まれている日本にとって、地政学上、軍事的脅威は否定できない現実である。ましてや、国を護るべき自衛隊の予算をはじめ国力は、中国やロシアなどに比べれば、一国では及ばない力の差がある。そのため、日米同盟の強化は日本を守るべき選択肢の一つである。
日本の将来の結論は、「我が国の安全保障は、我が国で確立すべきものであり、その環境を整えていくことが、日本国の必然的な使命である」ということ。これは、誰しもが疑うことがない現状であると考える。
私はこう結論づけるのだが、そう簡単に物事が進むはずもなく、それに伴う、日本人としての精神が、確立されていない現状に心を悩ませる。

先般、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が、X(旧Twitter)で「あなたは祖国のために戦えますか」と問いかける短い文章をアップしたところ、それに対して女性雑誌やスポーツ新聞などが激しい言葉で反論し、櫻井よしこ氏の国家基本問題研究所HP内の言葉を引用すれば、「《先ず櫻井よしこよ、お前が銃を持ち先頭切って戦いに行け》《櫻井よしこ、お前が率先して行け。人の命を軽んじるな!!》」などと書いています。「『自分は戦場に行く気もない人間がこういうことを言うんだよね』『老人が若者を煽ってはいけません』『祖国のためではなく、権力者のために血を流すことに若者も年寄りもNOと言っているのです』」とも書いています」との内容がコメントされたと。

こういった現実を含め、我々は何をしなければならなのか。一人一人何ができるのか。自分のこと、自分の子供たちのこと、親戚家族のこと、地域のこと、故郷のこと、国のことなど、そうしたものをひっくるめて、日本を守るために、それぞれの人がそれぞれの立場で、何ができるか考えなくてはならない本当の時代が来たと思っている。

その中で、私が主宰する「寺子屋『玉川未来塾』」で取り組む行いの一つに「先祖、英霊への感謝」がある。私の視点は、今の平和の日本があるのは、あの戦争で命を賭して戦ってくれた英霊のお陰であるし、元軍人であった祖父が戦地で病気にかかり、病院に入院している間に戦場に送られた戦友がいたからこそ、祖父が生還し、母親が生まれ、そして私が生まれたという現実は否定することが出来ず、こうした英霊に感謝することは、大切なこととして捉えていることである。

私が何故、先祖を大切に思うのか、英霊への感謝、靖國神社について、根本的な考え方を述べたいのだが、少し長くなるので、次回にアップすることとしたい。そして、次代の担う若者たちに考えていただけるような「道標」になれば、こんなに嬉しいことはない。
2024.03.14 08:24 | 固定リンク | イベント
日本人として自覚と誇りを持て!
2023.09.30
去る9月24日(日)、靖國神社靖國会館「偕行の間」にて、「次代への伝承〜英霊は我々に何を託したのか〜」トークライブイベントを開催し、約70人の方々にご来場いただいた。ご来場いただいた皆様には、心から感謝申し上げたい。
また、ご多忙中の中、ご登壇いただいた柿崎ゆうじ監督、伊藤つかささん、そしてファシリテーターを務めていただいた葛城奈海さん、誠にありがとうございました。
そして、お手伝いに来てくれた若いスタッフの皆さん、お忙しいのにも関わらずご協力をいただき、ありがとうございました。
さらには、企画から当日まで、靖國神社職員の皆様には本当にお世話になりました。心から御礼を申し上げます。

当日は秋らしい澄んだ、そして、厳かで清々しい空気の中、来場者皆様と一緒に本殿にて昇殿参拝をさせていただき、英霊に感謝の誠を捧げさせていただいた。
その後のトークライブでは「次代への伝承〜英霊は我々に何を託したのか〜」をテーマに舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じた伊藤つかささん、葛城奈海さんの見事な司会進行で貴重なお話を伺うことが出来て、本当に有り難い限りである。
その際に、次代を担う若者たちへメッセージをいただいたのだが、柿崎監督の以下の言葉にとても印象深く心に刻まれた。

「日本人として自覚と誇りを持て!」。

日本人にはいくらでも乗り越えられる潜在能力がある。そういう人がいれば、日本はきっと良い国になるとのメッセージであった。

また、来場者からの声をアンケートにて記載いただき、その一部を抜粋し、以下、ご紹介したい。

・様々な事象が日々起きているので、年に1回このようなイベントで伝え続けていくのは良いと思います。(神奈川県在住50代男性)
・歴史戦とも称される主に中韓からの執拗な非難への対応など個人、国家共にどのような考え方、態度が重要かについて、今後のイベントに期待したい。(神奈川県在住70代男性)
・次代へしっかりと正しい歴史を伝承したいと考えますが、ゆくゆくは学校教育での正しい歴史教育がなされることを心から願います。(埼玉県在住50代男性)
・今回は柿崎監督に加えて、演者である伊藤さんのお話が聞けて非常に良かったです。どのような気持ちの準備を経て監督・演者が舞台を作り上げてきたのかよくわかった。来年開催の舞台・帰って来た蛍の舞台裏のお話などを聞ける機会があると、ありがたいです。(神奈川県在住40代男性)
・今回、初めて参加しました。大変素晴らしく共感を得るプログラムでした。柿崎さんがお話しされていた様に『当たり前のことが、当たり前のように』行われる世の中でありたいと思うのは、まさに“当たり前”なのですが、そこに何か横槍が入る昨今であるが故にトークライブをお聞きして清々しい思いでした。同時に、私たちの今の世の中が、多くの犠牲の上に成り立っていることを理解することが必要だとあらためて感じております。話は飛躍するかもしれませんが、選挙において国政選挙でも地方統一選挙でも毎回話題になる投票率の低さについていつも考えることがあります。私たちに男女の別なく与えられた普通選挙権も英霊の方々の犠牲と引き換えに与えられたものであり、そう考えるとその権利の行使を行わないのは英霊への冒瀆ではないでしょうか。大東亜戦争末期の特攻も、私は崇高な自己犠牲という見方が当たり前なのではと考えるのですが、これも難しい問題ですね。でも、海外の映画を観ても、己の命と引き換えに大切な人を守るというシーンはいくらでもあります。古くは「誰が為に鐘は鳴る」も、SFの「アルマゲドン」も「インディペンデンス・デイ」にもそうしたシーンはあります。海外の方から特攻に共感が寄せられるのも、自己犠牲を崇高なものとする共通の価値観があるということでしょう。私は、特攻作戦を立案した軍部の無謀さと、その担い手となった若者とは区別すべきだと思っています(軍部の無謀さの裏側にある当時の窮鼠の状況も客観的に見る必要はあるのでしょうが)。すっかり感想が長くなりました。素晴らしいトークライブの企画をありがとうございました。来年の『帰ってきた来た蛍」を楽しみにしております。
追伸 靖国神社内のパール博士の顕彰碑があるのを知り、感激いたしました。老若男女、幅広い方々が参加されていることを知りました。講演の後、何人かのグループで感想などを少しおしゃべりできる時間があったりするとよいのはと思いました。(栃木県在住60代男性)
・このイベントでなければ聞くことや知ることがないような話をたくさん知ることができた。(千葉県在住10代男性)
・いろいろと考えることがありました。今回もありがとうございました。(千葉県在住40代女性)
・しっかりと考えられていて分かりやすく解説されてました。(東京都在住50代男性)
・葛城奈海さんのファシリテーターとしての質問のフレーズがとても痛切であったので、この講演会の大きな流れがまとまっていて良かった。ファシリテーターとして、相当準備して、役割を務められたと尊敬します。(神奈川県在住70代男性)
・大変良かったです。柿崎ゆうじ監督のお話、すばらしい。葛城奈海さんの朗読、感動しました。葛城さんのお話、素晴らしい。伊藤つかささんの舞台、楽しみです。玉川先生、ありがとうございました。(東京都在住60代男性)
・こういうイベントは、日本全国の小中高校で、子供たちに教えなければ駄目です。(千葉県在住80代男性)
・資料の中にあった「終戦の詔書」の現代語訳を読んで、昭和天皇が我国臣民に対しての想いが、どのような想いであったのかを知ることが出来ました。迫の大戦は敗戦ではなく、終戦なのですね。天皇は日本民族のことだけでなく、人類の未来をも思い描いていたのです。誠にすばらしい天皇を持った我が臣民は、幸せな民族であると実感致しました。我々はこの天皇様(法灯)を守り続けていかなければなりません。今回のテーマ「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブは素晴らしいテーマだなと思いました。この大きなテーマを靖國神社内の会場で催行できたこと、柿崎ゆうじ監督、伊藤つかさ氏、葛城奈海氏、によるトークライブも心熱いものとなったと思います。柿崎氏の熱い熱い想いが伝わってきました。葛城氏のご遺書朗読はまるで英霊達の魂が入ったような朗読には、涙を禁じえませんでした。英霊の皆様も喜んでいらっしゃると思います。感謝です。最後に、主催者である寺子屋「玉川未来塾」に感謝です。(神奈川県在住70代男性)

心温まる、お言葉、本当に心から感謝である。これだから、イベント開催は止められないのである。

今年のイベントも9月24日(日)で最後。
今年は3回のイベントを全て靖国神社で開催させていただいた。それには意味があった。
平気で人を殺める若者の犯罪が増えている昨今、または罪を犯しているにも関わらず、平気で逃走する若者。その若者の親世代がちょうど我々の世代となり、我々世代にも責任があるのではないかと。その現代社会に憂う今日において、人を思う気持ちが足りなくなったように感じていて仕方がなかった。
それに対し、あの戦争時、生きたくても生きられなかった時代があった。公のために尽くし、家族のため、愛する恋人のために、戦ってくださったその先人たちの思いを感じて貰いたいと。
その思いを靖国神社で開催することで、ご来場いただいた皆様を、それをどう感じてくださったのかと思う次第である。1つでも心の中に残るものがありましたらこんなに嬉しいことはない。

来年は特攻作戦が開始されて80年。その年に相応しいイベントをまた企画してお届けしたいと思っている。

今年も私が企画するイベントにご参加いただきました皆様には心から感謝申し上げます。また、来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、今年度最後のイベントが、私世代のアイドルであった伊藤つかささんとお仕事をご一緒できて最高に幸せであった。感謝です。
2023.09.30 17:10 | 固定リンク | イベント
「次代への伝承」という意義
2023.09.19
来る9月24日(日)に靖國神社「偕行の間」において、「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブを寺子屋「玉川未来塾」主催で開催する。

戦後78年を迎え、昭和から平成、令和と時代が移り変わり、戦争体験者が急速に減っている中、大東亜戦争が「記憶」から「歴史」へと変わっていく昨今において、「あの戦争が残したものとは何だったのか」、そして、「先人が死を賭して遺したもの、命と引き換えに伝えたものは何なのか」を改めて考える必要があるのではないか、と考えており、そのため、今日の日本の礎を築いた英霊に感謝の誠を捧げるとともに、先人の声を、思いを、次代へとつないでいくためのイベントを、毎年開催するなかで、今回は「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」をテーマに開催する。

終戦を迎えて今年で78年。靖国神社には幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の御霊がまつられているが、そのうち213万人が大東亜戦争で亡くなられた。その中でも、特攻作戦に従事した特攻戦死者は、「特攻隊戦没者慰霊顕彰会」によると、海軍2,531名、陸軍1,417名、計3,948名。そして、鹿児島県の知覧基地を始め、九州各地、また、当時日本が統治していた台湾など、多くの基地から出撃しましたが、本土最南端に基地があった知覧基地は、特攻作戦で439名と最も多く戦死している。

祖国を護るために昭和19年10月に特攻作戦が開始され、沖縄での陸軍による航空特攻作戦は、米軍主力が沖縄南西にある慶良間(けらま)列島に上陸した昭和20年3月26日から始まり、そして、特攻作戦が開始されて、来年で80年を迎える。
特攻作戦とは、「特別攻撃作戦」の意味で、他の戦闘と根本的に違う点が「必ず死ぬこと」が定められた作戦であるということで、重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈めるという『必死』条件の作戦であった。

その知覧で「富屋食堂」を営み、その出撃前のわずかな日々を富屋食堂で過ごした10代から20代の若い特攻隊員達をわが子のように慈しみ、「特攻の母」と呼ばれ、そして、私財を投げ打ってまでも親身に接したのが「鳥濱トメ」さんであった。

故石原慎太郎氏はかつて「生きた菩薩という言葉があるが、そんな人を私はこの世で一人だけ知っている」という書き出しで、鳥濱トメさんを紹介している。
鳥濱トメさんは明治35年、鹿児島県川辺郡坊津町で生まれ、鉄道員の旦那様と結婚したあと、昭和4年、同じ郡の知覧町で「富屋食堂」を開きます。大東亜戦争の末期、知覧飛行場は陸軍特攻隊の出撃基地となり、この食堂を利用する特攻隊員たちはトメさんを母親のように慕う。
「蛍になって帰ってきます」と言って出撃をした宮川三郎少尉、「明日死にますから故郷の歌をうたわして下さい」と言って、「アリラン」を歌った朝鮮出身の光山文博少尉、他、特攻隊員たちとのエピソードは数知れず。
その特攻隊員たちを我が子のように迎え、時には家財を売ってまでも食べたいものを食べさせたり、軍には内緒で隊員から私信を預かったり、隊員の最後の様子を家族にしたためたりした鳥濱トメさん。
特攻隊員たちが命を賭してまでも守りたかったものは何だったのか。将来の我々に何を託したのか。私心が渦巻くこんな世の中だからこそ、公のために身を尽くした英霊の思いを噛み締めたいと思うのだ。

靖國神社の社報9月号は、一緒にお仕事をさせていただいた桑原聡元雑誌「正論」編集長のエッセイが寄稿されている。
東条英機と共に絞首刑に処された土肥原賢二を祖父に持つ歌人、佐伯裕子さんが紹介され、
その中でも、以下の文章に心が留まった。
佐伯さんが詠んだ歌の中の一首。
「一度だけ叫んでみたし『死に人をさらして殺して何の誉れか』」

平成18年8月15日に小泉純一郎首相が靖國神社を公式参拝し、内外から声高に議論が沸き起こった。そして、平成19年、『みずうみ』と題した歌集を上梓し、その中の一首である。
さらに、文章は次のように進む。
「伝統や文化が魂にしみこんだ存在、すなわち人間が、宗教施設に祀られた死者を悼み、感謝しようとするとき、その行為を静かに見守るのは、どんな国においても、人として最低の義務であろう。自分の価値観にそぐわないと、その行為を声高に非難する者、それに対して、『収まりのよい物語』に付和雷同して大声で反論する者は、ただの動物ではないか。非難する者にも反論する者にも、靖國の政治利用という薄汚い思惑が感じてならないのだ。そんな議論が、遺族を深く悲しませ、傷つけていることに、彼らは思いが及ばない。
佐伯さんの一首は、遺族の痛切な叫びであり、それでなく、魂が壊れゆく現代人に対する警鐘として心に突き刺さる。
魂を持つ人間であるならば、参拝は静かに行い、静かに見守りたい」。
深く賛同する内容である。

大東亜戦争の真実と事実。それを探るべく、近現代史のバイブルとして国民に長きにわたり読まれている『大東亜戦争への道』(中村粲著・展転社)、著者は終章の「改めて大東亜戦争を思ふ」の中で、以下のように記している。
「結果論的に敗れた戦争を裁断するのではなく、戦争に至った明治以来の歴史の流れを、当時の人々の我が心として振返る時、あの戦争を『愚かな戦争』と傍観者的に冷笑することはできない。それは、歴史を担った誠実なる人々に対する冒涜のやうに思はれるのだ。『破滅への道』を願った日本人は一人も居なかった筈だ。誤算を不誠実と混同してはならぬ」。

歴史を今の目線で語るのではなく、その時代まで遡って、その時代と同じ目線で見た時に映るものは、決して今の時代の目線と同じではない。その時代と同じ目線で見た時に、あの戦争を愚かな戦争と断罪できるのだろうか。戦争は決して起こしてはならないのは当然の事。しかし、大東亜戦争について、家族を、恋人を守るために命を賭して戦った先人の思いや事実は、決して否定できるものではないし、今の時代の目線で断罪してはならないと私は思っている。そして、正しく歴史を学び、左翼に毒された戦後日本の近現代史教育を客観的に見、そして間違った教えを正し、正しい歴史の真実が、全うに語り継がれるべく、私自身、今後も活動をしていく所存である。

「次代への伝承~英霊は我々に何を託したのか~」トークライブ本番まで、あと5日。

昇殿参拝後、知覧陸軍特攻基地から出撃をした特攻隊員と“特攻の母”として特攻隊員の出撃を見守った鹿児島・知覧の「富屋食堂」のおかみ・鳥濱トメさんとの秘話である、舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎ゆうじ監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じている女優の伊藤つかささんをゲストに、ジャーナリストの葛城奈海さんの司会進行でお届けする。先人の思いや正しい歴史観について、お話をいただきたくこととしている。

今日の日本の平和があるのは、先の大戦で命を賭して戦ってくださった英霊のお陰様であることに、参加者一同、靖国神社本殿にて昇殿参拝をすることにより、感謝の誠を捧げ、そして登壇者皆様のお話を心の奥深くに刻みたいと思う。

詳細、お申し込みなどは以下のURLからご覧ください。
https://www.tamagawa-miraijuku.com/event.html

御席はまだございます。ご家族、ご友人等、お誘い合わせの上、皆様のご来場を心からお待ち申し上げます。
2023.09.19 10:36 | 固定リンク | イベント
次代へ繋ぐ 来場者の感想
2023.08.29
去る8月26日(土)、第8回「靖國神社昇殿参拝、遊就館見学」イベントを、有志スタッフを含め、約50名の方々にお越しいただきました。ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。しかも、松本部長のお話を聞く方は半分以上と、また新しい方々にお越しいただき、心から感謝申し上げます。

受付開始後、土砂降りの雨に見舞われましたが、昇殿参拝する頃には不思議とその雨も止み、厳かで清々しい空気の中、来場者の皆様と一緒に本殿にて昇殿参拝をさせていただき、英霊に感謝の誠を捧げさせていただきました。

昇殿参拝後は、靖國神社禰宜の松本聖吾総務部長から「次代へ繋ぐ英霊の思い」と題して、貴重なお話を賜りました。その中で民俗学者の柳田國男は、『先祖の話』について触れられていました。また、1942年より従軍作家として各戦線で活動した作家の山本荘八のお話に触れ、筑波隊の西田高光中尉の以下の話を新聞記事から引用され、お話をされました。

山岡荘八は、古畳の上に胡坐(あぐら)して、教え子に最後の返事を書いている西田中尉に、「この戦を果たして勝ち抜けると思っているのかどうか?」「もし負けても、悔いはないのか?」「今日の信協になるまでにどのような心理の波があったか」など、禁句になっている質問を矢継ぎ早にしたそうですが、西田中尉は、重い口調で、「現在ここに来る人々はみな自分から進んで志願したものであること。したがって、もはや動揺期は克服していること」。そして「学鷲(がくわし)は一応インテリです。そう簡単に勝てるなどとは思っていません。しかし負けたとしても、そのあとはどうなるのです・・・おわかりでしょう。われわれの生命は講和の条件にも、その後の日本人の運命にもつながっていますよ。そう、民族の誇りに・・・」。
そして、特攻は犬死ではない。「ありがとうございます」と感謝の気持ちを捧げて貰いたいとのお話。英霊のご遺書、残された遺族、奥様から英霊へのお手紙など、テレビなどでは放送されていない、歴史の真実があり、目頭が熱くなりました。約1時間のご講演をいただき、松本部長、ありがとうございました。

今年の私のイベント来場者には20代、30代の若い世代もお越しになりました。当日、お越しいただきました皆様より、感想をいただきました。次代を担う青年たちからの感想も含まれていますので、以下の通り、紹介させていただきます。

・学校教育の場で正しい教育がされることを切に願います。(埼玉県在住・50代男性)

・靖国神社関連の報道で理解していたことが、松本総務部長からのお話で、真実を知ることができました。その後の遊就館では展示品の数々に感動しました。久々に日本の歴史に触れ有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。(東京都在住・40代女性)

・戦中から戦後のリアルな事実は、日本人として、もっと知っておく必要があると思いました。(東京都在住・50代男性)

・今回は靖国の歴史から自分の意志とは異なり日本を護るという大義の為に命を失ってまでも戦った御英霊の皆様の話を聞き自分自身は「何のために生かされているのか」という事を考えさせられました。また、松本様の話されていたお言葉で「普段自分たちが自分の事で悩んで苦しんで悲しむのは御英霊が普通では無い精神状態で国のため、人のためにくるしんでいたから」ということに自分の悩み等いかにちっぽけで、御英霊のおかげで自分の事で悩めるのだと気付かされました。このように健康で好きなように仕事をしていられるのは御英霊のおかげであり感謝の心をもって靖国へ訪れる事が自分に出来る国護りと思いました。また、本日台湾から来た観光客の参加者で昇殿参拝アテンドした方も遊就館で長い時間滞在し学ばれてました。そこから感じたのは、一人でも多く靖国について伝えられる人になりたいと思いました。この度は貴重な機会をありがとうございました。(埼玉県在住・30代男性)

・今回、お声がけをいただき、ありがとうございました。かねてから、昇殿参拝をしたいと思いながら、行動に起こせなかったところに、お知らせをいただき、参加いたしました。あらためて、日本のために命を尽くした方々へ感謝の気持をお伝えすることができました。一方で今の日本の状況を英霊の方々がご覧になっているかを考えると、恥ずかしく、もどかしい気持ちにもなりました。自身の力は、本当に微々たるものではありますが、何かお役に立てることを見つけ、尽力できればと思います。また、このような機会を設けていただき、本当にありがとうございました。機会がありましたら、他のイベントにも参加できればと思います。よろしくお願い致します。(東京都在住・50代女性)

・松本部長のお話を初めて拝聴させて頂きました。冒頭にお話頂いた靖國神社の歴史はとても面白く、そんなことがあったのかと楽しく拝聴致しました。終始印象深いお話でしたが、最も印象的に感じたのが、特攻で散華されたご英霊のお母様のお話でした。私の地元が北海道で、札幌には沖縄戦で命を失った方の慰霊碑があります。沖縄戦は沖縄出身の方に次いで2番目に多く出征したのが北海道出身者と聴いていたので、身近に感じました。お母様のご子息を想う気持ちには胸が締め付けられ、37年という年月を経て、花嫁人形を奉納されても尚、ご子息の生存を信じていたのではないかと想像し、涙が止まらなくなりました。残される側の気持ちを考えると、未だに反戦平和を訴える方がいても致し方ないのかとも感じました。しかしながら、今の日本が存在することは命を懸け戦って下さったご英霊の方々がいるからであり、感謝という気持ちを伝え残していく義務が私たちにはあると強く感じます。自身の仕事、プライベート、使えるものを使い、感謝の気持ちを後世へ伝えていける1人となっていきます。この度は貴重なご講演をありがとうございました。また、難しいかもしれませんが、無事生きて帰還された兵士の方のお話をお伺いしてみたいです。ご年齢の問題もあるかと思うので、ご子息や子孫の方からの間接的なものでも構いませんので是非お聞きしてみたいです。(東京都在住・30代女性)

・普段は聞かれない話を受講して、心が洗われる内容でした。貴重なお話が聞けて良かったです。ありがとうございます。(東京都在住・50代男性)

・歴史が正しく教えられていないことと、最近、建国の歴史や神話について教えられていないのは日本しかないということを知り、国史を国史を調べていたところで、実際にお話を聞くことができ、良かったです。(東京都在住・40代女性)

・昨年より、定期的に昇殿参拝に参加させていただいています。このような機会を作っていただき、ありがとうございます。松本部長のお話も昨年お聞きしましたが、今回、改めて新鮮な気持ちできくことができました。来年もよろしくお願いします。(神奈川県在住・40代男性)

・長年、遺族の方と接してこられた方の話は貴重でした。風化、誤って伝えられないようにしていかなければと痛感しました。(神奈川県在住・70代男性)

・「ありがとう」。非常に素晴らしい日本語ですね。今回もありがとうございました。(埼玉県在住・70代男性)

・本殿に昇っての参拝にも感激したが、松本部長の講演に涙が止まらなった。力尽くして語り継いでいきたい。(東京都在住・60代男性)

・少し前まで毎年終戦記念日に参拝しておりましたが、ここ数年はお参りできていませんでした。本日、祖父の声掛けで、このような貴重な機会に再び参拝、講演を拝聴でき、大変良かったと感じております。松本様のお話を聞くことができ、良かったです。英霊の遺書には、涙が止まりませんでした。ありがとうの気持ちを忘れず、これからも靖國に参拝し続けたいです。(東京都在住・20代女性)

・戦争は大人がおこし、子供が被害者であること。大切な自然、交流が破壊されていくことへの理不尽さを感じました。何の罪もない人が次々と殺されていく戦争は二度とあってはならないと思います。戦争病者の方々とそのご家族とともに辛い経験をした分、きっと大きな幸せに繋がります。安心安全な暮らしが出来る事を今後も平和でありますように心から祈っています。特攻隊の話、もっとたくさん聞きたいです。本日は貴重なお話をありがとうございました。(千葉県在住・50代女性)

・今まで自分が見てきたり調べてきたりした大東亜戦争の情報とは違い、戦時中に残されてきた手紙から様々な想いが伝わってくる話が聞けた。(千葉県在住・10代男性)

・参加させていただいて本当に良かったと思っております。亡くなっていった皆様に恥ずかしくないような生き方をしたいと思います。本当にありがとうございました。(千葉県在住・40代女性)

・玉川塾も存じ上げず・・・(すみません)。「昇段参拝できるいい機会だな」と勢いで申し込みました。松本禰宜の貴重なお話も聞けて大変有意義な時間を過ごすことができました(心配しましたが、息子たちが騒がずに終わって良かったです・・・)。次の予定があったため、遊就館での時間が全く足りず・・・。長男はわりと興味があるので次回は「一日かけてまわろう」と約束して帰路につきました。またいろんなイベントに参加させていただきたいなと思いました。(東京都在住・40代女性)

・昨年に引き続き、今年も参加させていただきました。松本総務部長様のお話、昨年の「みたままつり」の盆踊りのことがとても印象に残っていたので、今年は初めてみたままつりを訪れ、盆踊りを感慨深く拝見しました。民俗学者・柳田国男先生の、若い戦死者のためにも慰霊の祭は盛大に行わなくてはならない、という言葉を深く胸に刻む一日となりました。さて、昭和37年朝日新聞の「最後の従軍」もまた、胸を打たれるものでした。特攻隊員として飛び立つ兵隊も、それを送る妻も、覚悟を持っていたのかと絶句する思いでした。あの頃の朝日新聞には、このような記事もあったんですねえ・・・。大切な人々を生かすために、己の生きたいという思いを断ち切って亡くなられた方々に、感謝の気持ちを持たずにおれないと改めて思います。そう思って、遊就館を見学すると、“民族の誇り”を感じつつ、より良い国を未来につなぐ責任を強く感じざるを得ないですね。昇殿参拝と遊就館見学がセットなのはとても良いと思います。企画、ありがとうございます。(東京都在住・50代女性)

・松本部長のお話は毎年聴かせて頂いておりますが、今回も「もっと多くの人に伝えていかねば」「もっと頑張らねば」と背筋が伸び、その気持ちを新たにすることができました。国の為に命を捧げた英霊たちの想いに応えるためにも、私たちは後に続いていかねばなりません。今後お参りする人が増えることを信じ、首相の靖国参拝が実現する日を信じ、行動を続けていきます。貴重なご講演をありがとうございました。(神奈川県在住・40代男性)

この感想をご覧いただきました読者の皆様はどう思われますか。

来月もイベントを開催します。
9/24(日)、靖国神社本殿にて昇殿参拝後、「次代への伝承〜英霊は我々に何を託したのか〜」をテーマに、知覧陸軍特攻基地から出撃した特攻隊員と、“特攻の母”として特攻隊員の出撃を見守った鹿児島・知覧「富屋食堂」のおかみ・鳥濱トメさんとの秘話である、舞台「帰って来た蛍」で脚本・演出・製作総指揮を務めた柿崎ゆうじ監督と、その舞台で鳥濱トメさんを演じた女優・伊藤つかささん、そして、ファシリテーターにジャーナリストの葛城奈海さんにご登壇いただき、お話をいただくこととしています。
お申し込みは以下のURLより可能です。
http://d.quel.jp/8961486

次回も英霊へ感謝の誠を捧げたいと思います。
2023.08.29 12:01 | 固定リンク | イベント
第8回「靖國神社昇殿参拝、遊就館見学」イベントのお知らせ
2023.07.27
靖國神社は明治2年に東京招魂社として創建され、明治12年に現在の名称になりました。
幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の霊がまつられており、うち213万人が大東亜戦争の死者の霊です。

昭和から平成、令和と時代が移り、戦争体験者が急速に減っている中、戦後生まれの人口が全体の8割を超え、戦争が「記憶」から「歴史」へと変わりつつあります。

今日の日本人は、「かつて日本軍は、アジア諸国を侵略し、略奪するなどをして地元の人々に大変つらい思いをさせたことを今でもアジアの諸国民は恨み続けている」と教えられた間違った歴史を今でも信じ、正しい歴史を知らない人も少なくありません。

戦後のGHQの占領政策(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)により、日本人の精神は骨抜きにされました。心無い事件が多発し、人のありがたみを感じない振る舞いをする人が多くなり、日本人の本来持っている「道徳心」は無くなってしまったのかと思うほど。「我々はこんな日本にするために命を賭して戦ったのではない」と英霊からの声が聞こえてきそうです。

今日の平和があるのは間違いなく、先の大戦で命を賭して戦ってくださった英霊のお陰様。先祖の尊い犠牲があったからこそ、今日の平和があるのです。

そのような思いから、国のために尊い命をささげた先人を弔い、戦没者慰霊の中心施設である靖國神社に昇殿参拝し、英霊に感謝の誠を捧げたいと思います。そして、靖國神社職員による講演を聞き、遊就館を見学することにより、今日の学校教育とは違った視点から歴史を学び、心から平和を祈ることを目的に、本イベントを平成28年から実施してきました。

国のために尊い命をささげた先祖を弔い、心から平和を祈る戦没者慰霊の中心施設である靖國神社に昇殿参拝し、英霊に感謝をして、そして遊就館を見学することによって今日の学校教育とは違った視点から歴史を学ぶことを目的に今年も以下の通り実施いたします。

【日時】令和5年8月26日(土)
12時受付開始、13時昇殿参拝、13時30分講演開始、14時30分閉会予定
閉会後、遊就館自由拝観

【会場】靖國神社参集殿(講演会場は参集殿2階)及び遊就館(東京都千代田区九段北3-1-1)
JR
・中央・総武線各駅停車「飯田橋駅(西口)」、「市ヶ谷駅」より徒歩(約10分)
地下鉄
・東西線/半蔵門線/都営新宿線「九段下駅(出口1)」より徒歩(約5分)
・有楽町線/南北線/都営新宿線「市ヶ谷駅(A4出口)」より徒歩(約10分)
・東西線/有楽町線/南北線「飯田橋駅(A2出口、A5出口)」より徒歩(約10分)

【内容】1)昇殿参拝
    2)講演「次代へ繋ぐ英霊の思い」(60分)講師:松本聖吾氏(靖國神社禰宜・総務部長)
    3)遊就館自由拝観

【参加費】大人 3,000円、小・中・高校生 2,000円(玉串料・遊就館拝観料含む)
※小・中学生は保護者同伴

【申込み方法】下記、いずれかの方法でお申し込みください。
※定員100名に達し次第、締め切り(先着順)

① 右記URLの専用申込フォーム:https://docs.google.com/forms/d/12hYOvOzcgee-qJCAM6yyoqLRkDwlbI1b8eUKyQdAK68/edit

② FAX・はがき:「靖國神社イベント」と明記の上、住所・氏名(ふりがな)・電話番号・             チケット種別と希望枚数をご記入の上、下記連絡先へ送付

〔連絡先〕
寺子屋「玉川未来塾」 代表 玉川博一
〒196-0022  昭島市中神町1136-19
TEL・FAX 042-519-7101
E-mail tamagawamiraijuku@gmail.com

※お申し込み後、約1週間以内に「入場予約券」をお送りいたします。
※「入場予約券」に、入場料の振込方法等を記載しておりますので、ご確認の上、事前にお振り込みください。
※当日は、受付に「入場予約券」をご提示ください。「入場券」と「遊就館拝観チケット」をお渡しいたします。

【主催】寺子屋「玉川未来塾」

※記載していただいた個人情報は、入場予約券などのチケット、および主催するほかのイベントの案内などの郵送以外には使用しません。取得した個人情報は管理責任者を定め、紛失や漏洩などが発生しないよう積極的な安全対策を実施いたします。

そして、以前にも記した内容ではあるが、今一度、再認識をすべく、以下の通り記したい。

>正論創刊30年記念臨時増刊「靖国と日本人の心」の中で、中西輝政京都大学名誉教授が「靖国神社と日本人の精神」との題で論文を掲載している。
その中で民俗学者の柳田国男氏の「先祖の話」に触れ、以下のように記している。

「独身のまま国に命を捧げた兵士たち(中略)のことを国は放置し得るのであろうか。すでに昭和20年4月に柳田国男が『先祖の話』という本の中でこのことの深刻な意味を指摘している。この人たちは子供を残さないまま亡くなった、つまり祀ってくれる子孫を残さないまま殉じているのである。また日本が将来再び国家存立の危機に陥ったとき、自己を犠牲にしてでも立ち上がろうとする者の現出を願うならば、国は彼らを放置しておけないはずである。国家と国民の安全を守るため特別に危険な任務に就いてくれる人々には、最大限の敬意を払うことが国として伝統あるいは責務として確立しているべきなのである。靖国神社を国のために命を捧げた人々のための、つまり戦没者慰霊の中心施設として今後も長く護り抜くことは、国家安全保障政策上の第一級の重要課題でもあるのだ」。

また、さらに以下のように続く。

「そして何よりも、国のために力を尽くし、命を捧げた人々を感謝の心をもって崇め、子々孫々、『私たちを見守ってください、日本を守ってください』という素直な気持ちで頭を垂れることができる、そういう場所がいままでこの国に残されてきたことは、何にも代え難い日本の財産なのである。家族や郷士、そして国のために人間が尽くす自己犠牲の尊さ、そういう精神を日本人がもう一度取り戻し、若い世代に継承していくためにも、靖国神社ほど大切な存在はないということに、今こそ日本人は気づくときなのである」。

十年以上も前の論文であるが、今でもなお通ずる内容である。今一度噛み締めたい。

イベントにはぜひ、皆様方のお越しを心よりお待ち申し上げます。
2023.07.27 10:41 | 固定リンク | イベント

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