リーダー・イン・ミー「7つの習慣」と実践教育
2021.12.17
唐突ですが、皆さんは「7つの習慣」をご存知であろうか。

米国のスティーブン・R・コヴィー博士(1933年~2012年)が、過去から現在に至るまで、偉人、賢人、いわゆる「すごい」と言われる人たちは、成功する習慣を身につけ、これを明らかにし、その原則を「7つの習慣」としてまとめたものです。

それは、アメリカ建国以降、成功者に関する200年分の文献を分析すると次のような特徴がみられました。
最初の150年間は成功するためには「誠実」「勤勉」「謙虚」などといった、個人の資質にフォーカスされていることが分かりました。

しかし、後半の50年間は、「スキル」や「テクニック」を身に着けることで成功を手に入れることが出来ると謳っていました。

そこでコヴィー博士は、それぞれの成功者の共通点に注目し、人間の成長過程で必要な習慣を構造化したのが「7つの習慣」です。

リクルートマネジメントソリューソンズが分かりやすく概略を紹介しているので、以下、引用いたします。
◆第1の習慣「主体的である」 
「自己責任」の習慣です。今の自分は自分が選択した結果である。主体的な人の考え方です。しかし、うまくいかないことを他人や組織、環境のせいにし、不平や不満を言い続ける。このような人も見かけますね。自分が出来ることに集中し、主体的に動くことが一番目の習慣「主体的である」です。
◆第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
「パーソナル・ビジョン」の習慣です。自分の軸を持ち、方向性を明確にして始めれば、はしごの掛け違いは起こりません。もともとやるべきでなかったことを能率・効率よくやることほど「無駄なことはない」、と言うことです。
◆第3の習慣「最優先事項を優先する」
「パーソナル・マネジメント」の習慣です。 私たちは緊急事項に振り回されることが多々あります。でも緊急だからと言って必ずしも重要とは限りません。緊急ではなく重要なことに時間を投入することが大切です。すると・・・、緊急且つ重要なことは徐々に減っていきます。

ここまでの第1から第3の習慣は、個人の自立を促す習慣です。
個人と個人の間では人間関係が発生します。より良い関係を築く習慣を次にご紹介します。

◆第4の習慣「Win-Winを考える」
「相互利益」の習慣です。自分が勝つか負けるかしか考えない人ばかりが存在していたら、どんなチームや組織になるでしょう。企業間競争も、勝つか負けるしかない選択肢で競争し続けても、お互いに得るものはありません。特に大切な人間関係や、顧客、取引先との関係も「Win-Win」を考える姿勢が大切です。
◆第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
「共感によるコミュニケーション」の習慣です。私たちが抱えている問題のほとんどは、コミュニケーション不足に起因します。自分の意見ばかり主張し、相手の意見を聞こうとしない会話は、関係性が悪くなるばかりです。相手の考えや思いをじっくり聞き、相手の考えを理解してから、自分の考えを伝えみる、その繰り返しで相互理解が深くなります。最初に相手を理解し、次に自分を理解してもらう順番が大切です。
◆第6の習慣「シナジーを創り出す」
「創造的協力」の習慣です。コミュニケーションを重ねていくとお互いの違いも見えてきます。その違いを避けるのではなく、違うことを快く受け入れて、活かし合うと素晴らしい案=第三案が生まれ、1+1=3以上の結果を出すことが出来るのです。
組織には多様な人が集まっています。皆の違いを生かせば、無限大のアイデアが生まれます。
◆第7の習慣「刃を研ぐ」
「毎日の自己再新再生」の習慣です。環境変化の激しい今の時代は、主体的に自分自身の価値を高めることが求められています。第1の習慣~第6の習慣を実践するためには、自分そのものを磨き続けることが大切です。

以上が、「7つの習慣」の概略です。

2013年に『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』が発刊されました。いわずと知れた世界的な名著であり、自己啓発に関連する書籍として、日本でも最も有名といっていい本の1つですが、本書は、初版の『7つの習慣――成功には原則があった!』に読みやすく手入れをした新版です。
なお、副題は「人格主義の回復」と改訂されています。社交的なイメージの作り方など、表面的なテクニックによって成功しようとする「個性主義」の方法ではなく、誠意・謙虚・誠実・勇気・忍耐など人間の内面にある人格的な部分を磨く「人格主義」でしか真の成功は得られないと著者は説いています。そのうえで、人格を磨くための具体的な習慣(行動指針・思考指針)を示すということが改めて強調されています。
近年有名となった『嫌われる勇気』で知られるアドラー心理学の考え方にも近い部分があり(そのことは『嫌われる勇気』の中でも触れられている)、『嫌われる勇気』の考え方に共感した方は、本書の内容にもなじみやすいのではないでしょうか。『嫌われる勇気』はより理論的・哲学的な面が強く、本書はより実践的・現実的な面が強いと考えています。

この「7つの習慣」はビジネスをはじめ、家族、人間関係、教育現場など幅広い分野で取り入れられ、自己啓発のバイブルとして活用している人もいます。
その、考え方を教育現場で実践した先生がいました。その先生の名前は「渡邉尚久」先生。

「7つの習慣」を子供たちに教えるにはどうしたら良いのか。
『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士は以下のように答えています。

<アルベルト・シュバイツァーは、子育てには3つの基本的なるーるがあると言っています。第一に、手本を示す。第二に、手本を示す。第三に手本を示す。私もそのようにしたいと思いますが、とてもそこまでいきませんね。そこで私が考える3つのルールは、「第一に手本を示す。第二に愛情深く思いやる関係を築く。第三に『7つの習慣』の基本的な考え方を子供の言葉で分かりやすく教える」というものです。「7つの習慣」の基本と用語を理解させ、自分自身の体験を原則に従って進めていく方法を教えるものです。自分の生活の中で、どのような原則と習慣を実践できるのか教えてあげればよいのです。>

例えば、子供の言葉で分かりやすく教えるとどういう言葉になるか。『ぼくに7つの習慣を教えてよ!』(キングベアー出版)では以下の言葉に置き換えています。

「自分から始めよう」
◆第1の習慣「主体的である」=「自分で考えて行動する、自分に責任を持つ」
◆第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」=「ゴールを決めてから始める。何が大切かを考える」
◆第3の習慣「最優先事項を優先する」=「大事なことから今すぐに。自分の約束を守る」

「信頼貯金」

「周りの人たちのことを考えよう」
◆第4の習慣「Win-Winを考える」=「Win-Winを考える。みんながハッピー」
◆第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」=「わかってあげてから、わかってもらおう。お互いに分かり合おう」
◆第6の習慣「シナジーを創り出す」=「力を合わせる。みんなで考えた方がうまくいく」

「自分を大切にしよう」
◆第7の習慣「刃を研ぐ」=「自分を磨く。成長し続ける」

渡邉先生は、教師の一人として、教育改革が進む中、どうすれば子供たちに、元気と勇気、そして生きる力を与えることができるかということをずっと考えてきたと言います。そして、「日本が急激に変わってきた、おかしくなってきたのでは?」という思いが、渡邉先生の心を支配していき、「なぜだろう?こんなに急に変わるのにはきっと原因があるはずだ。それが何なのかしっかりと探し出そう。そして、何らかの手を打たなければさらにひどくなるに違いない。そのためにはないが必要なのかを考えよう」と成功哲学を子供に教えたら、子供たちが豊かな人生を送ることが出来るんではないかと手にした本が『7つの習慣 成功には原則があった』だと『7つの習慣 小学校実践記』(渡辺尚久著・キングベアー出版)に記しています。そして、渡邉先生の奮闘記が始まり、その結果、「7つの習慣」は子供たちにも十分理解できるどころか、素晴らしい結果をもたらしてくれたと語ってくれました。

『7つの習慣 小学校実践記』(渡辺尚久著・キングベアー出版)で渡邉先生は、『ぼくに7つの習慣を教えてよ!』(キングベアー出版)で置き換えられた言葉を、さらに子供たちにわかりやすく、実践的な言葉に置き換えて伝えています。

では、どういった方法で、渡邉先生は子供たちを導いていったのか。
その内容をぜひ、多くの方々に聞いていただきたいとの思いから、私は、この素晴らしい先生の講演会を以下の日程で開催することとしました。

【日時】令和4年1月8日(土)12時受付開始、13時開会、14時30分閉会予定

【内容】講演「リーダー・イン・ミー~自分自身のリーダーになる~」(質疑応答含め90分)
講師:渡邉尚久氏(一般社団法人The Global Leadership Impact Fund Japan代表理事)
※ライブ配信実施

【会場】たましんRISURU小ホール(立川市錦町3-3-20)

【アクセス】JR中央線立川駅南口より、徒歩13分、JR南武線西国立駅より、徒歩7分、多摩モノレール立川南駅より、立川南通りを直進。徒歩12分。

【定員】100名(先着順、定員になり次第締め切り)

【入場料】3,000円(税込み)
     ライブ配信申込3,000円(税込み)

【主催・問合せ先】寺子屋「玉川未来塾」TEL:090-7224-3490 FAX:042-519-7101
メール:tamagawamiraijuku@gmail.com

【申込方法】「教育問題講演会」と明記し、郵便番号、住所、氏名、電話番号、チケット希望枚数を記入の上、下記の要領で受付。
①はがき:〒196-0022昭島市中神町1140-28 浜名住宅2F 玉川博一宛
②ファクス:042-519-7101
③ネット:申込専用フォーム(Googleフォーム)
(https://docs.google.com/forms/d/1fYaBzsel9GDNaZz4MRD3qB2bCJd75-cO44b8mJ3NJQY/edit)
※約1週間以内に入場予約券を送付。当日、入場予約券を提示の上、入場料をお支払いいただきます。
※来場者には正論SPvol.3「産経教育委員会100の提言」をプレゼント。

【ライブ配信申込】ツイキャスにて
(https://twitcasting.tv/g:104311280613070825878/shopcart/109566)

【講師プロフィール】
渡邉尚久氏(一般社団法人The Global Leadership Impact Fund Japan代表理事)
千葉県船橋市出身。公立小学校教員、県教育庁、市教育委員会、公立小学校教頭、県教育庁、公立小学校校長を経て、現在は県教育庁勤務。『7つの習慣』を日本の公立小学校で初めて授業実践した。書籍『7つの習慣小学校実践記』(キングベアー社)他。

ご興味のある方は、ぜひ、足を運んでいただきたいと強く思います。

そして、目まぐるしく変化し続けていく現代社会において、私たちは、子供たちとどう向き合うべきなのか。このイベントを通じて、「教育」について、一緒に考えを深めていけましたら幸いです。
2021.12.17 09:51 | 固定リンク | イベント
御礼!映画「さつまおごじょ」上映&トークライブ
2021.11.08
去る11月7日(日)、靖國神社にて「映画『さつまおごじょ』上映&トークライブ」を無事に執り行うことが出来ました。

緊急事態宣言も解除されたというものの、通常の生活が戻らない中ではありましたが、お陰様で、ご招待者、一般来場者、スタッフも含め、約100人の方々にお越しいただき、会場は満席となりました。そして、ご登壇をいただきました、映画監督の柿崎ゆうじ監督、ジャーナリストの葛城奈海さん、そして、企画から本日まで、靖国神社様には大変お世話になりました。本当に有り難い限りです。また、当日、スタッフとしてお手伝いをいただきました皆様も心から御礼申し上げます。

映画「さつまおごじょ」で鳥濱トメさんを演じた伊藤つかささんや、赤羽礼子さんを演じた竹島由夏さん、薩摩おごじょの赤羽潤さんにもお越しいただき、本当に有り難うございました。

この日も、来場者皆様と本殿にて昇殿参拝をさせていただき、今日の日本の礎を築いた英霊に感謝の誠を捧げさせていただきました。その時の爽やかな風は英霊が、まるで私たちを歓迎してくれたかのような柔らかな風でした。

靖国神社には幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の御霊がまつられていますが、そのうち213万人が大東亜戦争で亡くなられました。
昭和19年10月に特攻作戦が開始され、沖縄での陸軍による航空特攻作戦は、米軍主力が沖縄南西にある慶良間(けらま)列島に上陸した昭和20年3月26日から始まりました。
特攻作戦とは、「特別攻撃作戦」の意味で、他の戦闘と根本的に違う点が「必ず死ぬこと」が定められた作戦であるということです。
重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈めるという「必死」条件の作戦でした。
特攻作戦は、鹿児島県の知覧基地を始め、宮崎県の都城など九州の各地、そして当時日本が統治していた台湾など多くの基地から出撃しています。その全特攻戦死者1,036名。その中でも、知覧基地が本土最南端だったということもあり、439名と最も多く特攻作戦で戦死しています。
その知覧で「富屋食堂」を営み、その出撃前のわずかな日々を富屋食堂で過ごした10代から20代の若い特攻隊員達をわが子のように慈しみ、私財を投げ打ってまでも親身に接したのが「鳥濱トメ」さんでした。

映画「さつまおごじょ」は、その「トメ」さんの次女、赤羽礼子さんと、お孫さんの潤さんの物語で、昇殿参拝後に上映しました。

礼子さんの自宅を訪ねてきた元特攻隊員達との再会から物語は始まります。かつて富屋食堂で過ごした安らぎの時間や、戦友同然と慕う礼子さんに懐かしさを憶えた彼らは、毎晩礼子の自宅で酒を酌み交し、歌を唄いました。それから2年後、生き残った特攻隊員達の為に自分には何ができるか悩んでいた礼子さんは東京で「薩摩おごじょ」を開店させます。

戦後、生き残った特攻隊員たちの苦悩が描かれているシーンがあります。

「戦中は軍神ともてはやされ、戦後は軍国主義の象徴だ、特攻崩れだと散々蔑まれ、国民は特攻隊であった我々のことや、散っていった友のことを覚えてくれている者はいったいどれだけいるのか。我々は何のために戦ったのか」

戦後、これが現実であったと私は考えます。私の祖父も戦中、満州に赴き、戦後、日本に帰ってきました。戦争のことを語らなかった祖父に、中学生の時、私は思い切って戦争のことを聞いた際、このシーンと同じようなことを言っていたことを思い出しました。

しかし、赤羽礼子さんは、生き残った特攻隊員達にこのように言います。

「犬死なんかじゃない。(中略)戦争には負けたけど、日本はわずかな年月で復興したんです。平和になって戦争におびえず、希望のある生活を手に入れたんです。それは、国を護ろうとして、父母兄弟を護ろうとして、故郷を護ろうとして、自らの命を捧げてくれた人がいてくれたから今があるんです。そして、生き残ってくれた皆さん、あなた方がいてくれたから、あの、何にもなかった焼け野原から今日ここまで、こんなに早く復興できたんです」。

それを聞いた彼らは、次のように言うのです。

「俺たち、生き残ってよかったんだよな」。

戦後、生き残った特攻隊員達が鳥濱トメさんを訪ね、靖國で会おうと誓った仲間に顔向けができない、生きる気力がわかないと苦しみを吐き出したとき、トメさんはその生き残った特攻隊員たちにこう言ったと言います。

「なぜ、生き残ったのか考えなさい」と。

私が産経新聞社正論調査室に販売兼事業担当部長として勤務していた頃、「大東亜戦争を語り継ぐ会」というイベントを開催していました。
ジャーナリストの井上和彦さんをファシリテーターに、元軍人の方々に登場してもらっては、「あの戦争」の真実を語っていただきました。しかし、その頃に登壇してくださった、戦艦大和副砲長の深井俊之助さんや、本土防空に奮迅された竹田五郎さん、フィリピン特攻の直掩で最後の紫電改パイロットの笠井智一さん、ペリリュー島の戦いから帰還した土田喜代一さん、水上爆撃機「瑞雲」機長の加藤昇さん、そして、支那大陸を歴戦し、大陸打通作戦にも参加した常盤盛晴さんなど、この1,2年で次々に亡くなられています。本当に悲しい。そして、心からお悔やみを申し上げますとともに、英霊たちの歴史を正しく語り継いでいくためにはどうしたらよいかを考えさせられました。元軍人の方々から生のお話を聞くのが年々、難しくなると同時に、伝聞で伝えることが多くなります。伝聞で伝わる途中にプロパガンダが挟み込まれ、そのプロパガンダが正しい事実であるかのように、独り歩きし、それがあたかも本当のことのように「史実」として語られることは避けなければならない。そう思うのです。

映画上映後、この映画「さつまおごじょ」の映画監督の柿崎ゆうじ監督とジャーナリストで先日、アパ日本再興大賞を受賞した葛城奈海さんとのトークライブ「特攻隊が遺したもの」と題したトークライブでは、「日本人の本質とは何ぞや」を学ばせていただきました。「魂が乗らないと伝わらない」「背骨をしっかりと、私を律して、公のために尽くす心を育てる」「何かに依存していたら本物は作れない」など貴重なお話を聞かせていただきました。ご来場をいただきました皆様はどう感じられたでしょうか。ぜひ、お聞かせていただきたいと思います。

今回のトークライブの模様は11/21まで、アーカイブ配信をしております。
「寺子屋玉川未来塾HP」より「イベント」から「イベント履歴」をご覧ください。「「映画『さつまおごじょ』上映&トークライブ」のお知らせ」をクリックし、「ツイキャス」をクリックするとお手続きが可能となりますので、ご興味のある方は是非とも観ていただきたいと思います。

URLからですと、以下の通りです。
https://twitcasting.tv/g:104311280613070825878/shopcart/102156?fbclid=IwAR1_r56O-3LXaAEtTo4o9PIs6rW3gPKjkqWhPBV0vbgt4meOvEDwter73jk

そして、最後にご遺書を朗読させていただきました。

「陸軍中尉 久野正信(くの・まさのぶ)命」

正憲(まさのり) 紀代子(きよこ)へ

父ハ スガタコソミエザルモ イツデモ オマエタチヲ見テイル。
ヨク オカアサンノ イイツケヲマモッテ オカアサンニ シンパイヲ カケナイヨウニシナサイ、ソシテ オオキクナッタナレバ ジブンノスキナミチニスススミ リッパナ ニッポンジンニ ナルコトデス、ヒトノオトオサンヲ ウラヤンデハイケマセンヨ。 「マサノリ」「キョコ」ノオトオサンハ カミサマニナッテ フタリヲジット見テヰマス。フタリナカヨクベンキョウヲシテ オカアサンノシゴトヲテツダイナサイ。オトオサンハ 「マサノリ」「キヨコ」ノオウマニハナレマセンケドモ フタリナカヨクシナサイヨ。 オトオサハ オホキナジュウバクニノッテ テキヲゼンブヤッツケタゲンキナヒトデス。
オトオサンニマケナイヒトニナッテ オトオサンノカタキヲウッテクダサイ。
父ヨリ
マサノリ キヨコ フタリヘ


「海軍大尉 市島保男命」

ただ命を待つだけの軽い気持ちである。
隣の室で「誰か故郷を想はざる」をオルガンで弾いてゐる者がある。平和な南国の雰囲気である。

徒然なるまゝにれんげ摘みに出かけたが、今は捧げる人もなし。

梨の花とともに包み、僅かに思ひ出をしのぶ。夕闇の中を入浴に行く。

隣の室では酒を飲んで騒いでゐるが、それもまたよし。俺は死するまで静かな気持ちでゐたい。

人間は死するまで精進しつゝ゛けるべきだ。ましてや大和魂を代表するわれわれ特攻隊員である。その名に恥ぢない行動を最後まで堅持したい。

俺は、自己の人生は、人間が歩み得る最も美しい道の一つを歩んできたと信じてゐる。

精神も肉体も父母から受けたままで美しく生き抜けたのは、神の大いなる愛と私を囲んでゐた人々の美しい愛情のおかげであつた。今かぎりなく美しい祖国に、わが清き生命を捧げ得ることに大きな誇りと喜びを感ずる。


この、二柱のご遺書。目にたまる涙を、落とさずにいることができませんでした。

こうして、色んな方々に支えられ、イベントを開催し、今日まで至っている環境に、本当に「有り難い」という言葉以外に見つかる言葉がありません。心から感謝申し上げます。そして、改めましてありがとうございます。

そして、このイベントではご来場をいただきました皆様に、新宿三丁目の「薩摩おごじょ」での無料お食事券をプレゼントさせていただきました。それを持参し、ぜひ、足を運んでいただきたいと思います。また、このミニコミを読んでいただいています皆様も、足を運んでみてはいかがでしょうか。そこには、なでしこ隊として、特攻隊員たちのお世話をした、鳥濱トメさんの次女、赤羽礼子さんが草葉の陰から優しく微笑んで、皆さんをお待ちしているかと思います。そして、お国のために戦ってくれた英霊を憂いながら、薩摩焼酎とつけあげを食べ、「今の日本の礎を築いてくれてありがとう」と感謝の気持ちを申し上げると、清々しい、良い気持ちで酔うことができるかと思います。
2021.11.08 14:52 | 固定リンク | イベント
先人の思いを継ぐために
2021.08.26
去る8月21日(土)、第6回「靖國神社昇殿参拝、遊就館見学」イベントを、新型コロナウイルス感染対策を講じた中で、有志スタッフを含め、約40名の方々にお越しいただきました。コロナ禍のため、当日キャンセルの方もいらっしゃいましたが、それでも、ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

いつも感じることではありますが、昇殿参拝に赴く本殿への廊下を歩くと心地よい爽やかな風が吹きます。まるで参拝を歓迎しているかの如く。そして、来場者の皆様と一緒に、英霊に感謝の誠を捧げさせていただきました。

昇殿参拝後は、靖國神社禰宜・松本総務部長より「英霊と沖縄戦」との演題で、実際に沖縄へ行かれた際の戦争体験者のお話を含め、約1時間ご講演いただきました。そこには、テレビなどでは放送されていない、歴史の真実がありました。貴重なお話を聞くことができて、本当に有り難い。松本部長、ありがとうございます。

その講演の中で、昭和53年7月に発行された機関紙「やすくに」の内容に触れておりました。「日吉神社宮司・前靖國神社総務部長の『坂本定夫氏』」(当時)の「靖國神社と『みたままつり』」のタイトルで書かれていた文章です。その中で、柳田国男氏の言葉を引用しています。柳田氏は大戦中からすでに戦の行く末を案じ、日本人の伝統的な霊魂観、生死観について著述を進めておられ、やがて先祖の話という署名で世に出ることとなりました。
とても大切な内容でしたので、ここでご紹介させていただきます。

「この戦で多くの若者等が死んで行ったが、此等の人々の大部分は未だ結婚せず自分の家も持たず、従って直系の子孫を持たぬままに此の世を去ったものが大部分である。代があらたまれば此等の国の為に倒れた若者等は傍系の先祖となり、その祭りはやがて忘れ去られて行く事にならふ。祀られぬ人々の魂をそのままにして置いて日本に真の平和は訪れぬだらふ。戦歿者の慰霊の祭りは盛に行われなくてはならない」

今年のみたままつりはコロナ禍のため、催しも露店も出さずに執り行われましたが、どのような形でも、家族も持たず、若くして独身で亡くなった英霊に対する慰霊を行うのは靖國神社しかないのです。

今年も8月15日に安倍晋三前首相をはじめ、小泉進次郎環境相と萩生田光一文部科学相、井上信治科学技術担当相が靖國神社を参拝しました。菅内閣の閣僚では13日に西村康稔経済再生相と岸信夫防衛相が参拝しています。菅首相は靖國神社に玉串料を納めましたが、マスコミはこぞって、「現首相は参拝しなかった」「誰が参拝した」「大臣は参拝したのか」「公人か私人か」「中韓が遺憾だと言っている」と報道しました。
いつも思いますが、参拝した大臣ではなく、参拝しなかった大臣を報道して欲しい。そして、「何で参拝しないのか」と問うて、報道して欲しい。今の日本が平和であるのは、先の大戦で戦ってくれた先人のお陰様。その英霊に感謝の誠を捧げるのに、どうして他国に配慮しなくてはいけないのか。私はいつもこの時期、このモヤモヤが晴れずに過ごしています。

今年の私のイベント来場者の約半分は20代、30代の若い世代でした。当日、お越しいただきました皆様より、感想をいただきました。次代を担う青年たちからの感想も含まれていますので、一部紹介させていただきます。

・本日はたくさんの学びをありがとうございました。松本部長の講演では、初めて知ることも多く、自分の勉強不足を感じると共に、学べる楽しさを感じました。小学生たちに沖縄戦についての史実をしっかり伝えていきたいです。また、初めて柳原タケさんの恋文を聞き、涙が止まりませんでした。私も子を育てる大人として、我が子だけでなく、その次の世代、そして未来の日本を想いながら日々を過ごしていきたいです。
日々の仕事に一喜一憂してしまうことも多々ありますが、玉川未来塾のように、歴史を学び未来を考える時間があるととてもワクワクします。
この先何年もかかると思いますが、「学校教育では学べない」ではなく、「学校教育でも学べるようになった日本の史実」になるように私にできることを探して、実践していきたいです。本日は貴重なお時間をありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

・松本聖吾氏の話は興味深かった。国と家族を護るために、ひとりひとりが命を捧げていた、護ってくれました。今、私が、私たちがこのように平和を享受していることは当たり前ではありません。そのことに、今一度、思いめぐらしました。感謝をさらに、そして、これからも私はずっとずっとこの国と、全ての方に感謝したい。

・イベントに参加させていただき、ありがとうございました。
一番心に残ったのは、「戦没者は傍系の先祖にあたるから、いずれまつられなくなってしまう。だから靖國神社でまつる。」ということです。遊就館にある遺書や遺品を見て、ご家族の方はこれを手元に残しておきたい気持ちもあったのではないかと思っていましたが、それでも靖國神社に託す理由が分かりました。そして改めて、国を守ってくれた英霊を、国民みんなでおまつりする大切さを感じました。またひめゆり学徒挺身隊の方のお話を映像で聞かせていただき、当事者の言葉で経験と思いを知ることができたのが、私にとってとても貴重な機会でした。
遊就館を回りながら、いつか自分の子どもができたときに、戦争のことや英霊のことをどう伝えられるだろうかと、考える機会にもなりました。
日々感謝の気持ちを持つとともに、今後も学んでいきたいと思います。ありがとうございました。

・沖縄戦は県内の中央付近のみで行われた事を初めて知りました。どうしても辛い内容のため敬遠しがちなのですが、今後、自分が親となった時に子供にどう教えていくのが良いのかを決められるよう、色々な角度から知識を蓄えていきたいと思いました。
今年初の靖國神社でしたが、やはり年に一度は英霊にお会いしなければと思いました。

・今回は開催ありがとうございました。松本さんの話や、映像を通して知られていない事がたくさんある事をしりました。語り継ぐ方々で「生き残ってしまった事が申し訳ない、語りたくない」と思う苦悩もわかる気がします。ですが、語る決意をしてくださった事に本当に感謝です。戦争の真実を知ってどう思うのかは人それぞれだと思いますが、正しい真実を知る事や戦死した方々への感謝が出来るような人であり続けたいと思いました。

・松本部長から改めて、生の講演を聞けたのは、非常に貴重な機会でした。また、靖國が直面している一番の問題を、なんとかできないか、考えていきたいと思います。

この感想をご覧いただきました読者の皆様はどう思われますか。

この原稿を書いている8月24日は、7年前、私が退職する前に所属していた産経新聞社正論調査室が主催する第2回「大東亜戦争を語り継ぐ会」を靖國神社で開催し、本土防空戦に参加した、元帝国陸軍大尉で元空将の竹田五郎さんをお招きして、お話をいただきました。
当時、遊就館展示課長でした松本現総務部長が以下のような内容をFacebookで発信しておられましたので、一部引用させていただきます。

「今日は、終日、『正論』が主催する戦友さんをお招きする講演会、(中略)講師の竹田五郎先生、御年93歳、益々お元気でいらっしゃいました。ご本人は『ボケてきたので上手く話せない』と仰っていましたが、いやいや、とんでもございません。大陸の航空戦から本土防空戦、2時間足らずであれほど臨場感あふれるお話しは、なかなか聴けません。聞き手の井上和彦先生のスライドを駆使した絶妙なリード、解説で、本当に当時の航空戦の状況や隊員の想いが伝わり、会場、超満員の聴衆を釘付けにされておりました。
昨今の靖國神社を取り巻く状況を嘆かれ、『(高齢で)この講演をお受けするのは迷ったが、我々が靖國神社にお参りするのは当たり前のこと。そのために英霊の功績を伝えたい』と、冒頭と最後に強調された竹田先生の想いは、ご奉仕させていただいている者として、本当に有難く拝聴いたしました。
この講演会は、今年の初めころ、私のFBFでもある正論調査室の玉川さんからお話を頂戴し、『正論』が主催される講演会で170名分しか収容能力の無い遊就館のホールでは申し訳ないと思いましたが、『昇殿参拝と遊就館の拝観』がもう一つの目的であるという有難いお言葉をいただき、且つ、戦友さんたちのお話しを遊就館でお聴きできるラストチャンスかも知れないと存じお受けしたものです。『正論』では、集合時間(12:30)前の遊就館拝観をお薦めいただき、今日も多くの方々が午前中に遊就館を拝観の後、講演会に参加されておりました。(中略)お忙しい中、ようこそ、ご参加、ご拝観くださいました。ご参加の皆様、有難うございました。英霊もさぞかしお喜びのことと存じます。」

その竹田五郎さんも昨年の2月にお亡くなりになられました。また、「大東亜戦争を語り継ぐ会」でご登壇いただいた、元帝国海軍少佐で戦艦「大和」副砲長の深井俊之助さん、元海軍のエースパイロット笠井智一さん、ペリリュー島での激戦から生還した元海軍2等兵曹の土田喜代一さん、元海軍中尉の加藤曻さん、元陸軍大尉の常盤盛晴さんなど、元軍人の方々がこの数年で次々にお亡くなりになられ、本当に寂しいとともに、当時を語れる軍人さんたちがいなくなる現実をまざまざと目の当たりにしております。

先日の私のイベントで講演していただきました松本部長が、講演の中で、沖縄で取材したひめゆりの戦争体験者の映像を流し、歴史の真実を語ってくださいました。実際に生の声を聞くことが難しくなっている現状において、残っている映像があれば、活用すべきだと思っています。「チャンネル桜」さんで残っている映像がYouTubeでも一部観ることができます。もし、私がその映像を借用することができるのならば、今後、私が主催するイベントにも活用させていただき、微力ながら英霊の思いを継ぐ一助になれればと思っています。戦争の記憶は風化させてはならない。そう思う次第です。

次回のイベントは11月7日(日)。同じく靖國神社で執り行います。内容は映画「さつまおごじょ」上映&トークライブです。登壇者に、この映画「さつまおごじょ」の監督である柿崎ゆうじさん、ファシリテーターにはジャーナリストで俳優の葛城奈海さんをお招きし「特攻隊が遺したもの」と題して、トークライブを執り行います。
先人の思いを継ぐべく、次回もイベントを企画し執り行います。時期が来ましたら、またご案内をいたします。
どうぞ楽しみにしてください。そして、お越しいただき、思いを共有できましたら幸いです。
2021.08.26 06:43 | 固定リンク | イベント
76回目の「沖縄戦終結の日」に思うこと
2021.06.24
6月23日は沖縄戦終結の日。

沖縄戦は、沖縄の慶良間諸島に米軍が上陸した昭和20年3月26日から沖縄本島での組織的戦闘が終結する6月23日まで、日本軍将兵と県民約18万8千人が亡くなり、米軍も1万2千人以上が戦死した戦いです。

私は思うところがあって、その当日は「映画『ひめゆり』」を観てきました。

2006年作品のドキュメンタリー映画で、10人程の実際の体験者の方々の話が主となります。
その体験談は思わず悲惨さ故、唸ってしまうものもありますが、数人の方の証言に「???」と感じて仕方がなかった場面がありました。

私の感想としては戦後プロパガンダが多分に含まれた作品であったというのが率直なところです。それは、私が見聞きした話と違う内容が、体験談の中に刷り込まれており、何の違和感もなく刷り込まれていました。

私は「はだしのゲン」「白旗の少女」「火垂るの墓」なども読みましたし、「はだしのゲン」に至っては、小学校で開催された実写版の映画も観ました。そちら系の書籍も読んでおりましたが、1995年にヴェノナ文書が世に出、世界に登場してから、今までに学んできた歴史の事実に疑問を抱き、「『ザ・レイプ・オブ・南京』の真実」「月刊・別冊正論」「閉ざされた言語空間」「ヴェノナ」「ミトロフィン文書」「レフチェンコ事件」「大東亜戦争への道」等を読み、そして、江崎道朗先生の書籍と出会ってから、考えが一変したのも過去15年前後の話です。そして、産経新聞社正論調査室に勤務してから、その考えは、確実なものとして現在に至っています。

大東亜戦争に負けた日本が二度とアメリカに立ち向かわないよう、GHQによる戦後占領政策「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」は日本を骨抜きにしました。面々と受け継がれてきた歴史、精神、道徳、伝統や日本人の愛国心を破壊し尽くすことにアメリカ人がいかに本気で取り組んだのか。それは今もなお「東京裁判史観」として生き続いています。

「戦後プロパガンダの刷り込みは現在にも生きている」

考え方は人それぞれなので、その思想的な部分は何とも言えませんし、論じません。
しかし、少なくとも私は「映画『ひめゆり』」を懐疑的に観、悶々とした気持ちで帰宅しました。

片方面の見方だけではなく、もう一方の側面から見ることも大切です。
そういった意味では、在職中に企画し、運営した「大東亜戦争を語り継ぐ会」で元軍人の方からの実際の体験談を聞いた経験、そして、それを元に色々と書籍を読んだ経験は自分にとって、計り知れないものがあります。

このたび、8月21日(土)、6回目となります「靖國神社昇殿参拝、遊就館見学」イベントを開催します。

東京・九段の靖国神社は、明治2年に東京招魂社として創建され、明治12年に現在の名称になりました。幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の霊がまつられています。うち213万人が大東亜戦争の死者の霊です。靖国神社を「軍国主義の象徴」「戦争賛美の神社」などととらえる見方がありますが、決してそのような神社ではありません。国のために尊い命をささげた先祖を弔い、心から平和を祈る戦没者慰霊の中心施設です。先祖の尊い犠牲があったからこそ、今日の平和があることを私たちは実感する必要があると考えます。

内閣府による子供達の自己肯定観の国際比較によると日本は毎回最低で、先進諸国と比べると異常な低さという調査結果が出ています。この異様な低さは、教師の歴史観や国家観、間違った歴史教育が原因です。反対に、正しい歴史教育によって先人に感謝し祖国を誇りに思うようになると、自己肯定観は高くなります。歴史教育が「自分はあるがままで価値がある」「自分が生まれてきたことには意味がある」という思いを育てるからです。

私は、ご先祖様がいてくれたから「私がいる、日本という国がある、日本人としての私がいる」ということを実感し、歴史はご先祖様がつくった日本という国の「国づくり」の歩みだということを認識するべきだと思っています。そして、私達は膨大な数の「命のバトン」を受け継いで、今ここに生きているのです。

戦争で尊いたくさんの兵隊さんが亡くなりました。もし、自分のご先祖様が大東亜戦争をはじめ、過去の戦争で亡くなっていたならば、今ここに自分は存在しません。今ここに存在しているのは、自分のご先祖様の代わりに命を捧げて戦ってくれた先人のお陰様です。自分のご先祖様を供養することはもちろんですが、先人に感謝することも大切なことだと思うのです。

今日の平和な日本があるのは、先の大戦で命を賭して戦ってくれた先人のお陰様。私の祖父も戦争経験者で、生きて日本に帰ってきました。祖父が生きて帰って来なければ、今の私は存在しません。人様からどんなに言われようと、私の中ではこの事実は変わりません。もしかしたら、祖父に変わって戦地最前線で戦って亡くなった方がいたかもしれない。その英霊に感謝の気持ちを捧げることは私にとっては当たり前のことです。そして、遊就館に展示されている学校では教えない、違った側面からの「歴史の真実」に触れていただきたいと思うのです。

そんな思いから6年前から個人的に開催しました。そして、今回は「英霊と沖縄戦」と題した、靖國神社職員の方のお話を聞かせていただきます。その話は「驚き」と「衝撃」を受けるでしょう。それは、ここで言うなれば「映画『ひめゆり』」とは違う、それも実際の経験者からの取材と体験、経験の中で培っている「真実」があるからです。

「靖國神社は色々と問題があるから行ってはいけないところ」と思っていた後輩がいました。私は説得をし、実際に連れていき、本殿において昇殿参拝をし、そして一緒に遊就館を見学しました。後輩曰く「その時は計り知れない衝撃を受けました。今では、過去の見方は偏った見方であった」と証言しています。

「鯛の目、比良魚の目」で見、両方の考え方に触れ、その結果どうするかは、その参加者個人の問題です。
私は今回も参加者皆様と一緒に英霊に対する感謝の気持ちを捧げ、歴史の真実に触れ、そして、気付きを感じていただきたい。そう思って今回も企画します。

申込受付は別件の仕事がクリアし次第、7月1日からとさせていただきます。申込受付の際は、改めて詳細を告知いたします。
参加される皆様に気付きが与えられますように。
2021.06.24 14:25 | 固定リンク | イベント
皇位継承問題を語るに大事な三原則
2021.04.30
雨が降りしきる昭和の日の4月29日(木・祝)「万世一系の皇室を仰ぐ~誤解を解こう皇位継承問題」講演会を開催しました。



当日は、「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基づき、運営しました。
そのコロナ禍において、ご来場、そしてライブ配信をご視聴いただき、まことにありがとうございました。トラブルもなく、無事に終えることができました。皆様には心より御礼申し上げます。

お申し込み者、ご招待者含め、会場には約40名、ライブ配信視聴で約30名と計約70名の皆様にご覧いただきました。このコロナ禍にも関わらず、本当に有り難い限りです。



石神井氷川神社儀式殿も初めてのイベント、寺子屋「玉川未来塾」の公開講座も第1回、そして三荻さんも今年初めての講演ということで、初めて尽くしの講演会でした。



「皇室とは精神的な支援としての献身が求められている」といった、上皇上皇后両陛下、天皇皇后両陛下の行幸啓地のテレビや新聞では報道されないキメ細かな取材に基づいた分かりやすい三荻さんのお話は、来場者を釘付けにしました。



そして、「誤解を解こう皇位継承問題」ということで、
・女性天皇と女系天皇の違い
・男系継承は女性差別?
・養老令「女帝子亦同」
・「宮家」の役割
など大変分かりやすくお話をしていただきました。

この講演会のお話の中で、「先例」、「男系」、「直系」といった大事なキーワードが出てきました。

私は倉山満氏著『13歳からの「くにまもり」』という本の中の次の言葉を思い出しました。

「皇室について語るとき、大事にしなければならない原則がある『①先例②男系③直系』。どれが欠けても皇室の歴史は語れない。そして大事なのはその順番である」

歴史を守る方法は先例から探せとして、「今の危機を乗り越える先例は、旧宮家の復活である」と論じています。

詳しく知りたい方は『13歳からの「くにまもり」』(倉山満著・扶桑社新書)をぜひ、お読みいただきたいと思います。

今、「女系天皇」「女性宮家」など、日本国内の議論は、この原則を踏み外し、議論されようとしています。大事にしなければならない三原則を踏み外しているのです。何故、この基本的な原理原則を無視して、ジェンダー論を持ち出し、議論を進めようとするのか。女性宮家や女系天皇など、日本が日本でなくなってしまうということに皆、早く気付くべきだと強く感じた次第です。

この講演会を観たいという方は、ライブ配信の模様が5/13(木)までアーカイブ配信でご覧いただけます。
URLはこちらです。
https://twitcasting.tv/f:3545491502230010/shopcart/61696

皇位継承問題は国体護持の一丁目一番地です。今回の講演会で、皇室について正しく理解を深めていただきましたら、幸いです。
2021.04.30 16:42 | 固定リンク | イベント

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